BMXレーシングW杯第2戦で丹野夏波がU23で銅メダル 薮田は初戦で5位
5月29日、イギリス・グラスゴーで開催されたBMXレーシング種目ワールドカップシリーズ第2戦で丹野夏波が女子U23カテゴリーにて3位を獲得。また前日に行われたW杯初戦では同じく女子U23に出場した薮田寿衣が最高位の5位でフィニッシュしている。
女子U23表彰 丹野3位 @JCF
イギリス・スコットランド、グラスゴーBMXトラックで5月28 日から2022年ワールドカップシーズン開幕戦となる2連戦が行われ、24カ国から集結した各クラス総勢187名の選手にて激しい戦いが繰り広げられた。
シリーズは全8戦で争われ、今大会の会場は自転車競技全種目を同時開催する2023年UCI自転車競技世界選手権大会の開催会場でもあることから、各国本大会のみならず来年の大会へ向けた重要な一戦に位置づけている。
昨年のワールドカップシーズンから新設されたUnder23カテゴリーにおいて日本チームは男女ともに活躍し、男子は中井飛馬が8戦中3勝を収めてシリーズチャンピオンを獲得。
女子も籔田寿衣がシリーズ3位に入り、今シーズンもU23カテゴリーを中心としたメンバー構成とし、日本チームはU23 男子2名、女子3名に東京オリンピック代表であるエリート女子の畠山紗英を加えた計6名での参戦となった。
2022年7月に開催される世界選手権フランス大会ではU23カテゴリーが新設されるため、ワールドカップシーズン前半にてリズムを掴み、悲願のタイトル獲得を狙っていく。
下記、JCFの大会レポート
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<第1戦 女子Under23>
昨シーズンにおいて 1 戦ずつ優勝を収めている丹野夏波と、籔田寿衣に加え、国内ジュニア全日本チャンピオンの西村寧々花が参戦予定であったが、西村は前日の公式練習にて負傷し今大会は欠場となった。
レースは男子同様にエリートカテゴリーを上回る29名の選手が集まった。 丹野、籔田共に予選、準々決勝を勝ち上がり準決勝へ進出。
準決勝では丹野がスタートを決め先頭でレースをリードしていたが、コース終盤の第3ストレートにて ジャンプの着地でバランスを崩しクラッシュ。3位を走行していた籔田は、丹野のクラッシュを交わし、2位で決勝へ駒を進めた。
籔田から昨年から5大会連続での決勝進出となる。 決勝ではアウトコースからのスタートとなり、第1コーナーを6位で通過。最終コーナーにて1名を抜き、5位でレースを終えた。
5大会連続決勝進出を決めた薮田 @JCF
<第2戦 女子Under23>
日本チームは女子U23にて丹野夏波と籔田寿衣が決勝へ進出し、丹野が3位表彰台を獲得。
予選1本で通過を逃した丹野夏波は敗者復活戦であるLast Chance Qualifyへとまわったものの、その後は順調に勝ち上がり、籔田寿衣と共に決勝へ進出。
決勝では、2位で第1コーナーを立ち上がり先頭の選手を追いかけるものの、フィニッシュ直前最後のジャンプにて失速。僅差ではあったものの、0.035秒交わされ3位でフィニッシュ。
前日5位に入っている籔田は、第1コーナーにてラインを塞がれ、後方から追いかける形となったが、順位を上げることができず7位で終えた。
表彰台あがった丹野夏波 @JCF
▷丹野夏波 コメント
前日は準決勝敗退。今日も1日苦しいレースが続いていましたが、最後はなんとか表彰台に上がれてホッとしています。
フィジカル面が問われる苦手なコースで、最後も1人抜かされてしまいましたが、改善してきた点も結果に現れてきて嬉しかったです。
次回の第3−4戦オランダ大会でも、継続的に表彰台に登れるよう調整していきます。日本からの応援、ありがとうございました。
【大会結果 女子Under23】
優勝:BURFORD Thalya (スイス)
2位:GOMMERS Aiko (ベルギー)
3位:丹野夏波(早稲田大学)
7位:籔田寿衣(大阪体育大学)
<第2戦 男子Under23>
前日は準々決勝敗退となった中井飛馬は、第2戦でも終始リズムを掴むことができず、1/8決勝にて転倒し47位でレースを終えた。
転倒よる大きな怪我はなく、2週間後に控えたワールドカップ第3戦に準備を進める。
同カテゴリーに出場した増田優一は、1/8決勝にて上位を走行するも、前方の選手と接触しコースアウト。次のラウンドへ勝ち進むことはできなかった。
▷中井飛馬 コメント
今週末はヨーロッパ特有のコーススタイルに終始対応できずに悔しいレースとなりました。来週から第3−4戦の会場であるオランダに移動するので、しっかりと乗り込んでレースに繋げたいと思っています。
中井飛馬 @JCF
転倒する中井飛馬 @JCF
【大会結果 男子Under23】
優勝:BEARMAN Rico (ニュージーランド)
2位:GAROYAN Leo (フランス)
3位:LUI HIN TSAN Tatyan (フランス)
47位:中井飛馬(日本体育大学)
52位:増田優一(大阪体育大学)
<第2戦 エリート女子>
前日の第1戦は準決勝で敗退となった畠山紗英。第2戦では、準決勝を東京オリンピック金メダリストで地元のSHRIEVER Bethanyと、前日準優勝で日々のトレーニングパートナーでもあるCLAESSENS Zoeに続いて3位にて通過し決勝へ進出。
アウトコースからのスタートとなった畠山は、最初のジャンプにてバランスを崩し着地にてクラッシュ。結果は8位となった。
▷畠山紗英 コメント
前日は悔しい結果だったので、決勝に進めたことは良かったですが、決勝でのパフォーマンス発揮に課題が残りもどかしい気持ちです。
転んだ際に足首を痛めてしまったので、メディカルチェックをし状況が良ければ、2週間後の第3−4戦大会に調整していきたいと思います。次の開催地オランダは好きなコースなので、楽しみにしています。 たくさんの応援、ありがとうございました。
【大会結果 女子エリート】
優勝:SMULDERS Laura (オランダ)
2位:SHRIEVER Bethany (イギリス)
3位:SAKAKIBARASaya(榊原爽 オーストラリア)
10位:畠山紗英
情報・写真提供:JCF