BMXレース東京五輪代表選考最終決戦 W杯4連戦が2月1日に開幕!

Posted on: 2020.01.30

2月1日からオーストラリアでBMXレース競技のワールドカップシーズンが開幕。今シーズン全10戦で争われる世界最高峰のシリーズ戦は、初戦から4戦がオーストラリア国内で2週に亘って行われる。

世界のトップレーサーが参戦しオリンピック出場枠獲得争いが繰り広げられることになるが、日本から出場するメンバーにとっては、今週末から始まる4連戦が五輪日本代表入りをかけた最終決戦の舞台にもなる。果たして、自国開催のオリンピックで日の丸を背負い戦うのは誰なのか。

■男子の代表選考争いはリオ五輪代表の長迫吉拓が頭一つ抜けた状況
東京オリンピック出場枠獲得基準は、個人ではなく国別ランキングが採用され上位11カ国が出場枠を獲得できる。選考期間は、2018年9月1日から2020年6月1日まで。

現在(2020W杯開幕前時点)、日本は国別ランキング17位で出場枠獲得圏外となっており、国別ランキングでの出場は厳しい状況だ。

<参考:BMXレーシングレース:東京五輪出場枠争いの概要 from olympic channel>

しかし、東京オリンピックでは開催国枠が設けられているため日本の1枠は確保され、その1枠をめぐり選手たちがしのぎを削っている。

JCFが発表している日本代表選手の選考基準では、ワールドカップシリーズにおいて2019年第1戦から2020年シーズン第4戦までに準決勝へ2回以上進出したものを選考対象としている。

<参考:第32回オリンピック競技大会の日本代表選手選考基準>

そうした中で、昨シーズン、ワールドカップ第4戦で5年ぶりに決勝進出を果たした長迫吉拓が第9戦でも準決勝進出を果たしており、現段階で選考基準を満たしている唯一の選手となっている。リオ五輪に続き、2大会連続のオリンピック出場が濃厚となっている。


2大会連続五輪出場 最有力の長迫(993) photo:JCF

【動画:長迫吉拓VLOG「2020 ブリズベンBMXトレーニングキャンプ」】

一方、他の日本人選手選手たちが選考基準で長迫を上回るためには4戦中2度は準決勝進出以上のリザルトを残さなければならない。さらに1度は決勝進出を果たし長迫の昨年第4戦の8位というリザルトを上回る必要がある。

長迫も順調にトレーニングを終え、さらに上の結果をもとめて挑む中、ライバル選手たちにとっては厳しい状況であることは間違いない。それでも人生一度の自国開催のオリンピック出場を夢見てきた選手たちはそれぞれの準備を重ねラストチャンスに挑んでいく。

<男子エントリー選手>
長迫 吉拓
中井 飛馬
吉村 樹希敢
松下 巽
吉井 康平
山口 大地
池田 大暉
池上 泰地
島田 遼
長谷川 湧斗
橋本 颯馬

■女子は畠山が怪我のためキャンセル 丹野の逆転はあるのか
現在(2020W杯開幕前時点)、日本の国別ランキングは13位。5位までに入れば2枠獲得もできるが、各国上位3選手のポイント合算がランキング対象となることから、現実的に開催国枠の1枠で勝負する戦略にシフトしてきた。


怪我で戦線離脱となった畠山 photo:JCF

そうした中、国内選考に関しては女子も男子と同基準で代表枠が決定するため、今週末から2週連続に亘って行われるワールドカップ4戦が最終決戦の舞台となる。

これまでのリザルトをもとにした選考基準トップはエース畠山紗英。昨シーズン、日本人女性レーサーとしては初のファイナリストとなり、それ以外にも3度の準決勝進出を果たし、選考基準をクリアし、代表入り筆頭となっている。

しかし、畠山が今年1月に入り練習中の落車で手首を骨折。ワールドカップ第4戦までの出場をキャンセルすることとなった。

So this is what happened 2 weeks ago when I was doing training in Australia🤕
It was windy and a strong wind blew me up…

Sae Hatakeyamaさんの投稿 2020年1月30日木曜日

その畠山を追いかけるのは、アジア王者の丹野夏波だ。昨年からエリートカテゴリーにあがり、ワールドカップでは第2戦と第8戦で準決勝進出を果たした丹野は、2戦ともに9位につけて基準をクリア。これにより、今回の4連戦で丹野が決勝に進出し畠山のリザルトを抜いた場合、逆転で日本代表枠獲得が見えてくることになる。果たして、どんな結果が待っているのか。


畠山を追う丹野 photo:JCF

<女子エントリー選手>
丹野夏波
薮田寿衣

○日本代表三瓶将廣監督コメント
2020年東京オリンピック開催まで6ヶ月を切り、BMXレースも来週2月より2020年ワールドカップシーズンが開幕します。今シーズンは11年ぶりの開催となるオーストラリアからスタートし、5月までの全10戦にて争われます。

昨年末からオーストラリアへ現地入りをし、それぞれの開催会場にて約3週間ずつの調整を行ってきました。

日本人選手にとっては、第4戦までが東京オリンピック国内選手選考対象大会に位置づけられており、各選手にとってはシーズン開幕からベストパフォーマンスの発揮が求められてきます。

チームとしての目標は変わらず、男女ともにコンスタントな準決勝(トップ16)進出と、昨年を上回る決勝進出者の量産を結果目標とし、7月までにトップ争いに絡む経験を数多くできるかが勝負となってきます。

7月までにすべての主要大会が詰まったタイトスケジュールなシーズンとなりますが、今シーズンも応援宜しくお願い致します。

【UCI BMXスーパークロス・ワールドカップ オフィシャルPV】

<大会概要>
▷UCI BMX スーパークロス・ワールドカップ 第1-2戦オーストラリア大会
 開催地:オーストラリア ビクトリア州 シェパートン
 開催日:2020年1月31日~2月2日(第1-2戦)

▷UCI BMX スーパークロス・ワールドカップ 第3-4戦オーストラリア大会
開催地:オーストラリア ニューサウスウェールズ州 バサースト
開催日:2020年2月7日~2月9日(第3-4戦)

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▷RESULT
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