目指すは4カテゴリー制覇 !BMXレースのアジア選手権が13日開催

Posted on: 2019.04.12

4月13日にマレーシアで行われるBMXレース競技のアジア選手権。日本からは2016-2017年のアジア王者、吉村樹希敢、今年からエリートに挑戦する昨年のジュニアアジア王者中井飛馬、そして現日本王者の松下巽等、エリートとジュニアカテゴリー、男女合わせて総勢12選手が今年のアジアナンバーワンの座をかけた戦いに挑む。また、チャレンジカテゴリーには次の世代を担う9選手が出場する。


©JCF

オリンピック翌年に控えた今年のアジア選手権だが、日本にとっては国別出場枠があるため、アジア選手権で得られるUCIポイントの重要性は、リオ五輪前の2016年時よりは低いが、1発勝負のレースでの緊張感やプレッシャーがかかる中でパフォーマンスを行うため、貴重な場となる。

■タイトル奪取を狙う男子エリート
昨年は、癖のあるコースに苦戦し、2014年以来守り続けてきたタイトルを落としてしまった男子エリート勢。今年は昨年ジュニアで優勝した中井、過去に2連覇を果たしている吉村、全日本1位の松下、そして昨年の全日本2位の成績から初の代表入りとなった池田のメンバーで挑む。

母国開催でのオリンピックを控える中、アジアでは絶対に負けられない戦いとなる。果たして、タイトルを奪取し、アジアナンバーワンの地位を奪い返すことができるか。


タイトル奪取を狙うエリート勢 ©JCF

■男子ジュニア USAからの帰化選手、パトリック・クーを倒すことができるか!
増田優一をエースとして挑む男子ジュニアカテゴリー。最大のライバルは、USA16歳カテゴリーNo,1のパトリック・クー。国籍をフィリピンに変えてアジア選手権に初参戦となる彼とどう戦うか。世界トップを狙う若き日本代表選手たちにとっては、大きな試練の場となる。


強敵相手にジュニアアジアタイトルを狙う増田優一 ©JCF

■悲願のエリートタイトルを狙う女子エリート
初のエリート女子タイトルを狙ってレースに挑むのは、今年からエリートにあがった丹野夏波。昨年、ジュニアカテゴリーで優勝した実績を携え、今年は最高峰エリートカテゴリーで王座を狙う。2005年にBMXレースのアジア選手権が始まって以来、女子のアジアタイトルはない。悲願のタイトルにむけて勝負の1戦に挑む。

■ライバル不在のジュニア女子 日本勢の表彰台独占はあるか
早川優衣、籔田寿衣、酒井亜樹が挑む女子ジュニア。今年からジュニアカテゴリーにあがった薮田は、これまでチャレンジカテゴリーでは世界大会では何度も上位に入り、昨年の世界選手権では16歳以下カテゴリーでクルーザークラス2位。この世代では世界トップの実力をもつ彼女を筆頭に、若き女子レーサーがジュニアタイトルを狙う。

■次世代を担うユースカテゴリーの戦い
2年前から併催されているチャレンジカテゴリークラス。世界へ繋がる育成パスウェイの1ステップとして、日本チームはアジア圏での経験を取り入れるために代表選手を送り込んでいる。

タイ、韓国、インドネシア、香港などの選手たちを相手にレースに挑む中、アジアでの気候の変化、コースの変化などに対応できるか、今のうちから経験し、ジュニア、エリート昇格時に備えることが最大の目的だ。

日本代表コーチの三瓶将廣氏は戦いを前に「決して簡単な戦いではないが、初のチャンピオンシップ全4カテゴリーでのチャンピオンジャージ獲得を狙いたい。そして、君が代を4回流して帰りたい。アジアで日本の意地をぜひ見せてほしい」と強い意気込みを語った。


日本代表選手団 ©JCF

【大会情報】
開催日時:4月13日(土曜)
(14日は同じ場所でUCI クラス1の国際大会が開催される)
開催場所:マレーシア・ニライ
大会情報:BMX Racing Malaysia

【日本代表出場メンバー】
<男子エリート>
中井 飛馬 (新潟/日本体育大学)
松下 巽 (神奈川/全日空商事株式会社)
吉村 樹希敢 (大阪/Gan Trigger)
池田 大暉 (新潟)

<女子エリート>
丹野 夏波 (神奈川/早稲田大学)

<男子ジュニア>
増田 優一 (大阪/大阪偕星学園高校)
橋本 颯馬 (茨城/常磐大学高校)
滝口 怜弥 (千葉/東邦大学付属東邦高校)
庄司 佳真 (神奈川/神奈川県立秦野総合高校)

<女子ジュニア>
早川 優衣 (岡山/興譲高校)
籔田 寿衣 (大阪/大阪偕星学園高校)
酒井 亜樹 (大阪/岸和田市立産業高校)

<男子ユース>
坂 望加 (愛知/中京大学附属中京高校)
中林 凌大 (埼玉/帝京大学系属帝京高校)
早川 敦哉 (岡山/興譲高校)
澤畑 琉 (茨城/明秀学園日立高校)
木内 彪凱 (静岡/伊豆の国市立韮山中学校)
岸 龍之介 (東京/町田市立つくし野中学校)

<女子ユース>
西村 寧々花 (大阪/岸和田市立桜台中学校)
野村 凪沙 (大阪/大阪学芸高校)
浅見 渚 (埼玉/秩父市立影森中学校)

情報・写真提供:JCF

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