全日本選手権トラックレース2日目 スプリント女王前田佳代乃が5連覇達成
静岡県伊豆市にある伊豆ベロドロームで行なわれた全日本選手権トラックレースは28日、全7種目で日本チャンピオンが決定した。
3本目までもつれた男子スプリントは、この種目の第一人者でもあるロンドン五輪日本代表の渡邉一成(競輪選手)が昨年の覇者、河端朋之(競輪選手)に惜敗。河端が大会2連覇を果たした。また、女子スプリントでは、前日のケイリンを制した石井寛子(競輪選手)を、前田佳代乃(京都)が危なげない走りで退け、大会5連覇を飾った。
ケイリン王者石井寛子を下しスプリント5連覇を飾った前田佳代乃(右)
一方、中京距離系の種目では、現役大学生たちが存在感を示した。4kmチームパーシュートでは、昨年のジュニア世界選手権で日本記録を更新したメンバーの一人、高士拓也率いる中央大学が、大会新記録となる4分16秒485で優勝。ポイントレースでは鹿屋体育大学の上野みなみと橋本英也が、この種目初の日本チャンピオンの座についた。
ポイントレース初優勝を飾った上野みなみ(鹿屋体育大学)
世界選手権代表選考参考レースとなった今回。松本整総監督が、厳しい視線を向ける中、11月から始まるワールドカップに向けて、世界を見据えたレーサーたちがしっかりと結果を残す形となった。
その他の優勝者は下記の通り
女子スプリント
優勝 前田佳代乃(京都) 大会5連覇
男子スプリント
優勝 河端朋之(競輪選手) 大会2連覇
男子チームパーシュート
優勝 中央大学 4分16秒485(大会新記録)
女子ポイントレース
優勝 上野みなみ(鹿屋体育大学)
男子ポイントレース
優勝 橋本英也(鹿屋体育大学)
500mタイムトライアル
優勝 加瀬加奈子(競輪選手) 37″103
男子スクラッチ
優勝 一丸尚伍(EQADS)