ツール・ド・フランス第21ステージ 新城幸也応援に感謝「満足することなくチャレンジし続けていきたい」
ツール・ド・フランス第21ステージはパリ・シャンゼリゼにゴールする最終ステージ。3週間戦ってきたお互いの健闘を称える選手達。総合優勝を決めたクリス・フルーム(スカイ プロサイクリング)は、シャンパンで乾杯するなど、それぞれ思い思いのスタイルでパリの街へと入っていった。パレードの後、今年は凱旋門をぐるりと回る100回記念大会の特別なコースレイアウトで行われる、シャンゼリゼ通りを舞台にしたレース内クリテリウム。スプリンター達の最後の競演が見られた。マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)のステージ5連覇がかかっていたが、その野望を打ち砕いたのは今大会絶好調だった、マルセル・キッテル(チーム アルゴス・シマノ)。チームメイトのトレインにより発射され、見事今大会ステージ4勝目を手にした。また、フルームは無難にこのステージを乗り切り、自身、初のマイヨジョーヌを手にした。
最終日は全身白赤のコーディネートで挑む新城。 (photo Miwa IIJIMA)
以下、現地からの新城リポート(記事:飯島美和)
ツール・ド・フランス100回記念大会が本日パリでゴールを迎え、新城幸也は区間65位、総合99位で自身4回目のツール・ド・フランス完走を果たした。チームの中、ベテランとして臨んだ今回のツール。新城にとってうまくいく日ばかりではなく、チームの戦略がうまくいかなかったり、落車やハンガーノックなど、ゴールまでは決して簡単なものではなかったが、完走にこだわる新城の強い心を後押しする、たくさんの声援、周囲からのサポートもあり、無事ゴールを迎えることができた。また、チーム関係者が驚くほど、フランスのファンからの支持の大きさも新城の支えとなったことは間違いない。
ゴール後新城は「普通に無事に走り終えることも簡単ではないツール・ド・フランスをこうしてみんなとゴールできてホッとしている。まだまだ自分にできることはたくさんあると思うし、満足することなくチャレンジし続けていきたい。今日は、怪我したところがすごく痛い。昨日の石畳の影響もあるけど、やっぱり気持ちで走っていた部分が大きかったと、実感した。でも今は、本当にゴールしてよかった!と言える。応援に来てくださった皆さん、沿道に見えるたくさんの日の丸、とてもうれしかったです。そして、連日寝不足で応援してくださっていた日本の皆さん、ありがとうございました。」と一夜明け改めてツールの完走を語った。
この後、新城は自宅に戻り、明日ルクセンブルクのプロクリテに出場する予定