TOJ第3ステージ チームNIPPOの攻撃を振り切ったヴィーニのデネグリが優勝

Posted on: 2013.05.23

5月22日、第16回ツアーオブジャパンは、第3ステージを迎え、長野県飯田市の南信州ステージに舞台を移した。1周12.2kmのコースを12周回。およそ150kmの戦いは、厳しい登り、テクニカルな下りが連続し、総合優勝を狙うチームにとっては、重要なステージとなった。

そんな中、各チームがディフェンディングチャンピオンのチームニッポの動きに警戒を示す。昨年の総合優勝者、フォルッナート・バリアーニ、そして今年のツール・ド・ランカウイを制したジュリアン・D・アレドンド。さらに、彼らを援護するのが、飯田市をホームコートとする福島晋一ら豪華アシスト陣。今年も南信州ステージと富士山ステージを制し、連覇を果たすことが彼らの任務となる。

レースは序盤から、逃げに送り込みたいチームによるアタックの応酬が繰り広げられる。そうした中、2周目でようやく6人の逃げが決まる。そこにはチームNIPPOの福島晋一やチームUKYOの阿部嵩之ら有力選手6人が顔を揃えた。

メイン集団との差は最大で2分程度。決定的な逃げとならないまま、メイングループから追走した選手たちによって、先頭グループは11名に。その後、そのトップグループの中で散発的にアタックが繰り返されるのと同時に、後続のメイングループでも一気にペースアップ。

そして、最終周回。徐々に人数が絞られながら、先頭に詰め寄るメイングループ。いよいよ先頭を射程圏内に捉えたところで、チームニッポのフォルッナート・バリアーニとジュリアン・D・アレドンドが強烈なアタック。それに反応したのは、ヴィーニ・ファンティーニのピエールパオロ・デネグリ、ただ一人だけだった。

その勢いのまま3選手は先頭を追い抜き、ゴールスプリントへ。チームニッポが2人を残したため、数的不利な状況となったデネグリ。しかし、残り500mでスパートし、力でねじ伏せ、ステージ優勝を飾った。

この結果、タイム差無しで3位に入ったアレドンド(チームニッポ)が総合トップに踊りでた。日本人最高位は、チャンピオンシステムの西薗良太で7位。総合でも24秒差で4位につけている。

ツアーオブジャパン第3ステージ結果
1位 P.デネグリ (VIN)
2位 F.バリアーニ (PPO) +0秒
3位 J.アレドンド (PPO) +0秒
4位 C.モングッジ (VIN) +20秒
5位 T.ルバ    (BGT) +20秒 

ツアーオブジャパン総合順位(暫定)
1位 J.アレドンド(PPO)
2位 F.バリアーニ(PPO) +2秒
3位 D.ラフォーン(DPC) +24秒
4位 西薗良太 (CSS) +24秒
5位 C.モングッジ(VIN) +30秒

【ツアーオブジャパン第3ステージダイジェスト映像】

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