新城・西園参戦「ジロ・デ・トレンティーノ」3日目リポート
第3ステージはペルジーネバルスガーナからコンディーノまでの176.1キロ。2級、3級山岳が連続し、常にアップダウンしているという中級山岳ステージ。レース開始後すぐに2人の逃げが決まり、さらにそれを追走する形で8名が飛び出し、10名のトップグループが形成される。その中にはディアロンゴ(キャノンデール)、スカルポーニ(ランプレ)といった有力選手が含まれる強力な逃げとなる。
一方、総合争いをする各チームの有力選手が入ったメイン集団。勢いのある先頭を早めに捉えたかったが、落車が発生し、さらに集団が分裂していく。勝負の行方は、最終的に3名まで絞られた逃げグループによるスプリント勝負となり、イヴァン・サンタロミータ(BMCレーシングチーム)が制した。
この日、BMCレーシングチームは、カデル・エヴァンス(BMCレーシングチーム)と監督から「逃げに乗り自分らしい走りをしろ」とレース前に声をかけられたサンタロミータの2人をエースに据えた。そうした中、逃げにのったサンタロミータが期待に応えた形となった。なお、ヨーロッパカーの新城幸也は、ピエールローランのアシストに周り6分21秒遅れの50位。チャンピオンシステムの西薗良太は9分5秒遅れの56位でレースを終えている。
以下、現地で取材をする、チームヨーロッパカー広報アシスタント飯島美和氏(Miwa IIJIMA)のレースレポートをお届けする。
ーーーー■ジロ・デ・トレンティーノ3日目レポート
レース序盤51km付近のカテゴリー2級の山岳に入るところで、10人の先頭集団が形成されるが、リーダーチームのエース格らが落車し、集団はストップ。チームヨーロッパカーは選手を送り込むことができずに、山岳でどんどん差が開いていく。
逃げのメンバーは、有力選手を含んでいるため、先頭10名に、選手を送り込めなかったチームを中心にペースを上げるが、2級山岳の後も、激しいアップダウンが続くコースのため、メイン集団はどんどん分裂。ペースは上がるどころか、むしろメイン集団の中でふるいにかけられていく、サバイバルレースの様相となった。
新城は最後のカテゴリー3級の山岳に入るまでは、メイン集団内でレースを走るが、先頭集団の逃げ切りが濃厚となってからはマイペースで上り、6分21秒遅れの50位でゴールした。40名のメイン集団に残ったピエールローランは総合順位を9位に上げている。
レース展開に恵まれなかった新城
レース後新城は「展開に恵まれなかったね。うまくいかなかったけど、調子はいいよ!!だから、落車とかアクシデントには注意したい。明日は最終日だし、全開で行くよ!!」と語りました。
明日の最終第4stageは166.8km。後半カテゴリー2級、そして最後はカテゴリー超級山岳1236mでゴール。新城はレース後すぐにリエージュへと移動。ハードなスケジュールが続く。