さいたま市でコミュニティサイクル社会実験

Posted on: 2010.08.27

 埼玉県の県庁所在地で政令指定都市のさいたま市は27日、大宮駅周辺に公共貸出自転車サービスの社会実験を来月25日から約1ヶ月間実施すると発表した。実験では、駅東口を中心に5箇所のサイクルポート(貸出返却拠点)を設置。利用者は初回のみ1,000円の登録料が必要だが、その後は1時間以内の利用なら何回借りても無料とした。同市ではこの実験を「自動車に過度に依存しない交通体系の実現」に向けた取り組みの一環として位置づけ、環境にやさしい自転車の利用促進を図っていく狙いだ。

 コミュニティサイクル(公共のレンタル自転車)は、約2万台の自転車を揃えたフランス・パリの「ヴェリブ」が事業として成功したのをきっかけに、交通部門の環境負荷低減を模索する世界の各都市も軒並み導入を検討するようになった。先月末にはイギリス・ロンドンで同様のサービス「バークレーサイクルハイヤー」がスタートし世界的な話題を集めた。日本では、富山市がフランスの事業者と共同で運営する「シクロシティ富山」のシステムを3月に本格稼働させているほか、各地で社会実験が重ねられている。

<さいたま市コミュニティサイクル社会実験概要>
日程:2010年9月25日(土)〜10月22日(金)
時間:午前8時〜午後6時
場所:大宮駅東口中心に以下5箇所
大宮駅東口、さいたま新都心駅東口、合併記念見沼講演、大宮図書館(大宮区高鼻町)、大宮盆栽美術館周辺(北区土呂町)
対象:高校生以上(身分証明書が必要)
料金:
●初回登録料1,000円(保証金含む)
●1回ごとの利用料・・・最初の1時間まで無料(以降1時間ごと100円)
●1日定期利用料(当日午後6時までに返却)・・・500円

<関連動画>
富山に公共自転車システム発足 2010.3.22

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