ガールズサマーキャンプ2010リポート Day2

Posted on: 2010.08.17

 
 ホッケーの元日本代表、岡村育子(33)もその一人だ。シュート時のボールスピードは時速150~200kmにもなるというホッケー競技のゴールキーパーとして長年活躍、北京オリンピック出場も果たした。しかし昨年、同競技の日本代表選考に落選。それでも、さらなるチャレンジを求める中で今回の公募を知ったという。ホッケーから自転車、全くタイプの異なる競技への挑戦に踏み切ったのは、募集に年齢制限がなく未経験者を受け入れていたことも大きかった。33歳という年齢からでももう一度世界を目指すことができる可能性を自転車に感じたという。

 未経験者グループのトレーニングメニューはまず、初めてまたがるトラック競技用自転車のフィッティングから始められたが、初日の夕方には全員がバンクでの走行にまで漕ぎ着けている。2日目になると、前日とは別人のようにバンクで自転車を乗りこなす若い選手たちがいる一方で、岡村はもう一つスピードに乗り切れていない様子。「実際スピードは出ていないはずなのに、時速100kmくらい出ているように感じる」と、初めて乗るトラック競技用自転車の走行感覚について話す岡村。しかし10代や20代前半の若い選手たちに混じって黙々とペダルを踏み汗を流している姿からは、五輪の舞台に再び立つ可能性を秘めたこのチャンスを何とかモノにしたいとの強い決意が伝わってきた。

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