2021BMXフリースタイル・パーク世界選手権 中村輪夢は7位

Posted on: 2021.06.08

フランス・モンペリエで開催されている2021年UCIアーバンサイクリング世界選手権は、7日、BMXフリースタイル・パークの決勝が行われ、予選を通過した東京五輪日本代表の中村輪夢(なかむらりむ)がメダル獲得に挑んだ。

決勝1回目のランでスリップダウンしてしまった中村だったが2回目のランでは85.08ポイントをだし最終順位7位で終えた。優勝は94.7ポイントを叩き出したローガン・マーティン(オーストラリア)が優勝。2度目の世界王者となった。


photo:JCF

2019年11月以来の世界選手権であり、コロナ禍を経て最初で最後の東京五輪予選となった今大会は、現在ナショナルランキングで同率1位のアメリカとオーストラリアの戦いでもあった。

東京五輪まで50日を切って迎えた決勝は、いつも以上にハイレベルな戦いとなった。

日本からの出場の中村輪夢は、2020年9月に追った怪我で⻑期離脱を余儀なくされていた。

それでも、今年から徐々にライディングを再開し5月の国内大会で復帰したばかりだったにも関わらず、予選を7位、セミファイナルを5位でそれぞれ通過し、手堅くファイナル進出を決める。


photo:JCF

セミファイナル上位12人で行われたファイナルは、 白熱のあまりクラッシュするライダーが続出する中、中村も1ラン目は中盤でスリップダウンし38ポイントと力を出しきれず。

迎えた2ラン目では「720ノーハンド」や「バックフリップバースピンtoテールウィップ」など、持ち味の高さを活かした高難度の技を決め85.08ポイントをマークした。

東京五輪を直近に控え想像以上の熾烈な戦いの中で、怪我から復帰して僅か半年弱の中村は7位で国際大会の復帰戦を終えた。


photo:JCF

▷中村輪夢コメント
結果を出したかったが、自分が怪我をしている間に、みんなすごく上手くなっていた。 順位より、思うように攻めきれなかったことが悔しい。でも、もっともっと練習して思い通りに攻められ たら勝てるという手応えも感じた。いい刺激になったので、練習するしかない。今回負けた悔しさをバネ に、また頑張ります。

▷代表監督(出口智嗣)コメント

難しいパークレイアウトだったが、東京五輪最終予選ということもあり男女共に気迫がすごく、過去最 高にハイレベルな大会だった。命をかけて戦っていると感じた。

リムは良いルーティンを組んでいたし、このハイレベルな大会で復帰戦7位は素晴らしい結果。100%の力を出すには強靭なメンタルも必要。悔しい気持ちも含め、リムが次への刺激と課題を得られたのは良かった。

<大会リザルト>
https://www.uci.org/bmx-freestyle/results

写真・情報提供:JCF(日本自転車競技連盟)

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