中井飛馬、丹野夏波がエリート1年目で全日本タイトル獲得!2019全日本BMX選手権

Posted on: 2019.07.08

7月7日、第36回全日本BMX選手権大会が広島県安芸高田市の土師ダムBMXトラックで開催され、男子エリートは中井飛馬、女子エリートは丹野夏波が優勝。中井、丹野ともに昨年の全日本BMX選手権のジュニアカテゴリーで優勝したライダーであり、今季エリートに昇格し初の全日本タイトルの獲得だ。

■中井飛馬がエリート昇格1年目で全日本タイトル獲得
現在スイスを拠点にトレーニングをつむリオ五輪代表の長迫吉拓が出場をキャンセルした中、誰が勝ってもおかしくない激戦が予想された男子エリート。準決勝では、2016年の優勝者、吉村樹希敢や、山口大地、島田遼といった優勝候補が落車などのアクシデントで相次いで姿を消していく。

そしてその激戦を勝ち残った8選手による決勝レース。スタートから飛び出したのは、昨年の全日本選手権で2位に入った池田大暉で、昨年王者の松下巽が続く展開。

しかし、好スタートをきった池田だったが1コーナー手前のジャンプをコントロールしきれずコーナーでわずかに外に膨らんでしまう。その1瞬を見逃さなかったのは、すぐ後ろで勝機を伺った中井飛馬だった。


男子エリート優勝の中井飛馬(先頭)

わずかにインコースにあいた進路に鋭く切り込んで池田を交わした中井は、第2コーナー手前までにトップに立つ。

その後、後方で吉井、池田らが第2コーナーで転倒する波乱もあり、中井は後続を引き離し、トップでフィニッシュ。エリートとして初の全日本タイトルを獲得した。2位に深川匠、3位に古野哲也が入った。

中井飛馬がエリート1年目で全日本タイトル獲得!2019全日本BMX選手権

【速報動画】広島県土師ダムBMXトラックで行われた全日本BMX選手権。男子エリート優勝は、中井飛馬(なかいあすま)選手。昨年のジュニア王者がエリート1年目で全日本タイトルを獲得しました。

スタートで出遅れたものの勝負の1コーナーでインコースをつきトップにでた中井選手。そのまま後続を引き離しゴールを駆け抜けました。

▶男子エリート結果
優勝 中井 飛馬 (新潟県/日本体育大学)
2位 深川 匠 (埼玉県)
3位 古野 哲也 (新潟県/team western river)

▶女子エリート
優勝 丹野 夏波 (神奈川県 / 早稲田大学)
2位 瀬古 遥加 (三重県 / IRC TIRE)
3位 朝比奈 綾香 (大阪府)

▶男子ジュニア
優勝 増田 優一 (大阪府 / Formula International Factory)
2位 橋本 颯馬 (茨城県 )
3位 中尾 海斗 (佐賀県 / 佐賀学園高校)

▶女子ジュニア
優勝 酒井 亜樹 (大阪府 / DEUX ROUES ELITE TEAM)
2位 籔田 寿衣 (大阪府 / SEレーシング)
3位 早川 優衣 (岡山県)

シクロチャンネルさんの投稿 2019年7月7日日曜日

◇中井飛馬のコメント
スタートを失敗して出遅れたが状況を冷静に判断して、第1コーナーで内側からトップに立つことができた。エリート1年目で優勝することができてうれしい。この後もワールドカップが4戦控えている。引き続きトレーニングを続けて良い結果を残していきたい。


男子エリート表彰式。左より深川匠(2位)、中井飛馬(優勝)、古野哲也(3位)


男子エリート優勝の中井飛馬

■女子エリートはアジア王者、丹野夏波が初制覇
今シーズンW杯で準決勝に2度勝ち進んでる畠山紗英が長迫と同じく拠点のスイスでのトレーニングを優先し出場をキャンセル。そうした中、今シーズン、アジア選手権優勝、W杯第2戦で9位に入った丹野夏波に注目があつまった。

エリートとジュニアの混走で3ヒートの合計順位で争われた女子のレース。1本も取りこぼしが許されない中、丹野はすべてのヒートをトップでゴールした。

落ち着いたレース展開で酒井亜樹らジュニア勢の追撃を許さずエリートで初めての全日本タイトルを獲得した。表彰はエリートとジュニアで別に行われ、ジュニアのタイトルは酒井亜樹が獲得した。


エリートとジュニアの混走となったレースをすべてトップでフィニッシュした丹野夏波(先頭)


女子エリート表彰式。左より瀬古遥加(2位)、丹野夏波(優勝)、朝比奈綾香(3位)

◇丹野夏波のコメント
3本ともトップでゴールするという目標も達成できて、いいレース展開ができたと思う。初めてのエリートでのタイトルを獲得できてうれしい。


女子エリート優勝の丹野夏波


女子ジュニア表彰式。左より籔田寿衣(2位)、酒井亜樹(優勝)、早川優衣(3位)

同じく3ヒート合計で行われた男子ジュニアは、3本ともⅠ着で他を圧倒した増田優一が優勝。ジュニア2年目のラストチャンスでタイトルを獲得した。


男子ジュニアは増田優一が優勝した(先頭)


男子ジュニア表彰式。左より橋本颯馬(2位)、増田優一(優勝)、中尾海斗(3位)

【2019全日本BMX選手権 結果】
▶男子エリート結果
優勝 中井 飛馬 (新潟県/日本体育大学)
2位 深川 匠 (埼玉県)
3位 古野 哲也 (新潟県/team western river)

▶女子エリート
優勝 丹野 夏波 (神奈川県/早稲田大学)
2位 瀬古 遥加 (三重県/IRC TIRE)
3位 朝比奈 綾香 (大阪府)

▶男子ジュニア
優勝 増田 優一 (大阪府/Formula International Factory)
2位 橋本 颯馬 (茨城県)
3位 中尾 海斗 (佐賀県/佐賀学園高校)

▶女子ジュニア
優勝 酒井 亜樹 (大阪府/DEUX ROUES ELITE TEAM)
2位 籔田 寿衣 (大阪府/SEレーシング)
3位 早川 優衣 (岡山県)

写真・情報提供:JCF日本自転車競技連盟

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