東京オリンピックの追加種目にBMX競技「フリースタイル パーク」とトラック競技「マディソン」が決定
6月9日、スイスのローザンヌで国際オリンピック委員会の理事会が行われ、2020年に開催される東京オリンピックでの追加種目が発表。自転車競技では、トラック競技のマディソンとBMXのフリースタイルパーク種目が追加となった。
これにより、トラック競技が6種目(ケイリン/スプリント/チームスプリント/チームパーシュート/オムニアム/マディソン)、ロードレースが2種目(ロードレース/タイムトライアル)、BMXが2種目(レース/フリースタイル)、そしてマウンテンバイク・クロスカントリー種目が自転車競技の正式競技となり、男女合わせて全22種目で金メダルを巡る熱戦が繰り広げられることとなった。
15歳にしてBMXフリースタイル界のトップライダー中村輪夢(photo:YBP PROJECT)
■歴史あるトラック競技伝統のレース「マディソン」
ニューヨーク、マディソン・スクエアでの開催が起源となり、その名が呼称された種目「マディソン」は、トラック世界選手権のプログラムではトリを飾る人気種目。2人1組でチームを組み、男子は50km、女子は30kmでレースを行うチーム戦。2人が交代しながら、途中に設定されたポイント周回で、ポイントを重ね最終的に多くのポイントを稼いだチームが勝者となる。
■若い世代を中心に人気を博す都市型種目「BMX フリースタイル パーク」
若者離れ、開催地問題など、課題を抱える自転車界の中で、若者に人気の都市型スポーツとして大きな注目があつまっているのが「BMX フリースタイル パーク」だ。
これまでX GAMES等を中心に、数々の世界大会が乱立するなか、昨年、UCI(国際自転車連合)が「BMXフリースタイル パーク」を統括しワールドカップを開催。今年、UCI主催となる初の世界選手権が11月に中国で行われることがきまっていた。そんな機運が高まる中、今回オリンピックの正式種目に名を連ね、さらに注目が集まる形となった。
BMX フリースタイル パークは、大小様々な形をしたセクションがもうけられたパークの中で、規程の持ち時間内(1分×2回)でトリックを競う競技。ジャッジは、技の難易度。完成度。そして独自のスタイルをだしたオリジナリティが評価され得点が付けられ勝者が決定する。
日本でもBMX競技「フリースタイル パーク」をモチーフとする出張型のBMXショー「BMX – AIR TRICK SHOW」が人気。