【Pick Up】中川誠一郎が元世界王者を撃破!静寂の中で行われたハイレベルバトル!Japan Track Cup 2014

今回、編集部がお勧めする一押し動画は、月間競輪WEBが配信してしているジャパン・トラック・カップのダイジェストムービー。7月12日から2日間の日程で開催された大会では、2013年のスプリント世界チャンピオン、シュテファン・ボティシャー(ドイツ)を日本代表の中川誠一郎が破るなど、これまで日本ではみることのできなかった世界トップクラスのハイスピードバトルが展開されました。

ジャパン・トラック・カップは、日本が世界選手権に出場するために、国際レースを自国で開催しなければならないという規定が出来たために、今年1月に開催されることとなった日本初の国際大会。(詳しくはこちら

1月の開催につづき、今年2回目の開催となった今回は、世界一を極めた海外トップクラスのメンバーが集まり、前回以上の豪華なメンバーが出場を果たしました。

【主な海外出場メンバー】
■フランソワ・ペルビス(フランス)
 2014世界選手権短距離3冠
■シュテファン・ボティヒャー(ドイツ)
 2013年スプリント世界チャンピオン
■デニス・ドミトリエフ(ロシア)
 2013年スプリント世界2位 
■シモナ・クルペクカイテ
 2010年女子ケイリン世界チャンピオン、

対する日本人レーサーは、ロンドン五輪代表の渡邉一成、新田祐大、中川誠一郎、前田佳代乃をはじめ、ガールズケイリンで活躍する石井貴子、小林優香ら日本代表メンバーが、ほぼフル参戦。選手ピットは、これまでの日本のレースでは味わうことのできなかった緊張感が漂い、緊迫したレースが続きました。

中でも、スプリントで中川誠一郎選手が元世界チャンピオン、シュテファン・ボティシャーを破ったレースは圧巻。現場では、鳥肌ものでした。

しかし、そんな豪華メンバーによる夢の対決が行われたにも関わらず、、観客席は空席が目立ち、なんとも寂しい感じになっていました。世界チャンピオンの証、アルカンシェルを身に纏ったペルビス選手も、モチベーションが上がり切らない状況で、スプリントでは格下の韓国の選手に負けてしまう始末・・・。(元々のモチベーションがどうだったかは分かりませんが)

会場の立地条件、事前告知等、集客がかなわなかった要因は様々だと思いますが、それにしても、あまりに寂しい状況であったことは間違いありません。選手たちは、やはり観客の声援がモチベーションになります。

名勝負を生むためにも、会場にいかにしてファンを集め、いかにして盛り上げるか・・。そして「来てよかった!」と思ってくれるファンを増やすことが、競技発展に大きな意味を持つのではないでしょうか。

スポーツは、やはりLIVEが最高にエキサイティング。そのためにも、皆でアイディアを出して、最高の舞台装置を作っていかなければなりません。

トライアル、トラック、ロードレース、BMX、マウンテンバイクと4月から全日本選手権が立て続けに行われ、日本一のレースが繰り広げられ、すべての取材を行ってきましたが、どの舞台でも観客の少なさに寂しさを感じました。

上記競技の中で、唯一、集客を狙い新しい取り組みを行ったのは、BMXレース。子供達に人気のランニングバイクレースと併催して、観客の増加を狙いました。しかし、残念ながら、会場では全く別開催となってしまい、BMX選手たちのモチベーションへ繋がったかは不明な状況でした。

選手たちは、歯を食いしばってトレーニングを積んでいます。やはり、それを発揮する舞台がなくてはなりません。ということで、皆さん、ぜひ、次回開催時はナマで御覧ください!

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