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インカレ最終日 歴史的な勝利を飾った鹿屋体育大学 史上初の男女ダブルタイトル獲得

Posted on: 2013.09.03
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インカレ最終日はロードレースが行われ、男女ともに鹿屋体育大学が優勝。男子は30連覇中の日本大学を破り、悲願の初勝利。女子は地元青森の上野みなみが制して4連覇。インカレ史上初の男女ダブルタイトルを獲得。自転車部を一から作り上げた黒川監督が選手達に祝福され宙を舞った。


選手達の手荒い胴上げを受ける、黒川総監督

以下、レースリポート。
インカレ最終日はロードレース。昨日まで降り続けた雨も上がり、雲間から眩しい光が漏れてくる。総合優勝を決める戦いとなるロードレース。男子は30連覇中の日大に過去最小差でロードレースにのぞむ、鹿屋体育大学。女子は上野みなみのロードレース4連覇と、大学として全種目制覇がかかっていた。

戦いの舞台は階上町の特設コース。前半にテクニカルなカーブ、細い道幅の下りが続き、後半には幾つかのきつい上り坂が待ち受ける、1周14キロの周回コース。このレースに勝つことは大会の総合優勝がかかるとあり、各校の思惑が交錯する戦いとなった。

女子のレースは14kmを6周回84kmで13名で争われる。序盤大きな動きのないものの、周回を重ねるごとにメイン集団の人数が絞られてくる。上野・塚越の鹿屋大勢、日体大など有力選手達はお互いの実力を探るかのように牽制しながら、レースが進んでいく。先頭を行くこの集団の緊張感が続く中、最終周回へと突入していった。


女子は上野を中心にレースは進んでいった

お互いの駆け引きが続く中、コース中1番勾配のキツイ坂を上り切ったところで仕掛けたのは、上野みなみ。すべての選手が一番キツイ場所で果敢に飛び出す。スピードを上げた上野は後続との差をぐんぐんと広げゴールへと独走していく。追いかける力が残っている選手はもう誰もいない。最後は駆けつけた地元の友人、そして両親から大きな声援が飛ぶ中、後続に13秒の差をつけゴールラインを駆け抜けた。大きなプレッシャーの中勝利し大学生活4連覇という偉業を達成した、上野みなみ。ゴール後精神的にも上野を支えた塚越さくらと共に抱き合い、大粒の涙を浮かべ互いの健闘を称え合った。


女子ロードレースは上野みなみが4連覇、そして鹿屋体育大学は総合10連覇を果たした

男子エリートは女子と同じコースを12周回、168kmで争われた。レース序盤散発的なアタック合戦が繰り広げられる中、有力チームの中でまず動いたのは鹿屋体育大学の1年生、徳田優。3名の逃げグループが形成され、周回を重ねるごとに後続との差を広げていく。一方メイン集団はその動きを容認。日大も徳田の実力を図るかのように静観の姿勢をとった。しかし、先頭グループがメイン集団に7分以上の差をつけた中盤、ついに日大が追走を開始する。先頭では独走状態となった徳田がハイペースで周回を重ねていく。優勝されると総合優勝のタイトルを奪われる日大は必死に追いかけるが、なかなかその差は詰められない。鹿屋体育大学の思惑通りのレース展開となっていった。


レース後すぐに逃げを決め、独走状態となる徳田優

鹿屋体育大学のペースで進む男子ロードレース

レース後半戦、ペースの落とさず先頭を走りつづける徳田に対して、それを追うセカンドグループに日大の姿が見えない。鹿屋大勢は日大より上位に選手を送り込めばいいため、徹底的に日大をマークし、最後まで優位にレースを進めていく。歴史が変わる瞬間が近づくにつれ、緊張感がコース内を包む。最後まで力を緩める事なくしっかりとペダリングを続ける徳田は、西村・小橋・内野といったプロや海外で活躍する選手を輩出したゴールデン世代の一人だ。そんなライバルたちに、鹿屋体育大学に入り力をつけた事を証明したい。そんな確固たる意思がほとばしる力強い走りで逃げ続け、最後は大声援の中ゴールラインを駆け抜けた。


兄鍛造(左)は全日本U23チャンピオン、徳田優(右)は初のビッグタイトルを獲得した

チーム全員で、逃げる徳田優の実力を信じてレースを進めていった鹿屋体育大学。UCIレースでも成績を残している4年生黒枝士揮と山本元喜は最後まで力をためたまま、チームの勝利のためにクレバーにレースを進めていった。徳田が優勝を決めた後、総合優勝を確信し喜びの涙を浮かべながら帰ってきた鹿屋体育大学のチームメンバーは、ともに戦った仲間と抱き合い、健闘を称えあった。創部以来一貫して自転車界のために役立つ選手の育成をしてきた黒川監督。最後は教え子に囲まれ大粒の涙を浮かべ選手達の労をねぎらった。


悲願の総合優勝を果たした鹿屋体育大学

日本大の30年に亘る牙城を崩した鹿屋体育大学の勝利は、大学自転車競技の歴史をかえる大きな勝利となった。日本のみならず世界で通用する自転車界に役立つ人間がここから多く生まれることだろう。

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