新城幸也”アムステルゴールドレース”リポート

Posted on: 2013.04.16

4月14日にオランダで開催された「アムステル・ゴールドレース」。昨年の世界選手権の舞台ともなったコースで争われ、残り7キロ付近から単独で飛び出したロマン・クロイツィゲル(チームサクソ・ティンコフ)が優勝を飾った。

日本人唯一の出場となった新城幸也は先頭から37秒遅れの24位。チームの絶対エースであるトマ・ボクレールのアシストとしてスタートを切ったが
トマがアクシデントに巻き込まれ、レース途中でリタイアする結果に。一転新城はレース上位入賞することを目標にゴールを目指した。

チームヨーロッパカー 広報アシスタント飯島美和氏(Miwa IIJIMA)から緊迫のレース模様のレポートが届いた。

ーーーー■アムステルゴールドレース レポート

このレース2回目の出場となる新城は、2010年の初出場の際は200kmの間逃げ続け、日本のサイクルファンを興奮させた。しかし、今回はチームの絶対的エースであるトマ・ヴォクレーのエントリーに伴い、彼の優勝のために、エースを守る走りに徹することとなった。

しかし、レース中盤のトマの落車リタイアにより展開は大きく変化することに。これまでトマをプロテクトしてきた新城は動揺を隠しきれない中で、ゴールを託される立場になった。新城は、ゴール手前までチームで唯一先頭集団に残ったものの、最後は世界チャンピオン、フィリップジルベールのアタックで振り落とされ、37秒遅れの24位でレースを終えた。


レースを振り返る新城

「トマの落車は本当に残念。トマは調子が良かったから、絶対勝てると信じてアシストしていた。トマを含むチームの3人の選手が自分の後ろで落車したときは動揺してしまって、気持ちが切れかかったが、ゴールまで自分が頑張るしかないと、切り替えてレースを進めた。このレースで最後まで先頭に残れたことは、調子がよく走れている証拠だと思う。昨日と今日は移動でハードなスケジュールだったけど、明日から(4/16日)からのジロ・デ・トレンティーノ頑張る!!」

と、語っています。エースの落車にチームの動揺は隠せないものの、新城はトマの代わりとして、メンバーから外れていたリエージュバストリエージュも走ることになり、今後は責任を担ってのレースとなる。

また、日本からも多くのファンが心配のコメントを寄せているトマの怪我の状態だが、右鎖骨(腕の付け根寄り)の骨折で明日、ナントの病院で手術を受ける予定。現在、全治6週間という診断結果がでている。

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