新城幸也 パリ〜ツール 5位でも「悔しい」
Bboxブイグテレコムの新城幸也が10日に行われた伝統のワンデーレース「パリ〜ツール」で総合5位に入る好成績を残した。前週の世界選手権9位に続く“歴史的快挙”だが、すでに世界トップクラスの選手として自他共に認める新城は、優勝を逃した点についてむしろ「悔しい」と振り返った。この日チームのアシストにまわったレディオシャックの別府史之は31位だった。
今年のコースは、フランス北中部の街ラ・ループをスタート地とする233キロ。これがヨーロッパでの今季最後のレースとなった新城は、堂々の“エース”としての出場となった。最終盤のスプリントでは、チームの優れたアシストもあり、あるいは優勝にも手が届くかという好位置につけた。しかし最後の勝負を制したのは世界選手権3勝のベテラン、オスカル・フレイレ(ラボバンク=写真中央)だった。この日の結果について新城は、日本の広報窓口であるシクリズムジャポンを通じて以下のようにコメントした。
<新城幸也のコメント>
「チームメイトが完璧にサポートしてくれたのに優勝することができず、申し訳ない。とても悔しいが、世界選手権から続いてこの成績は来シーズンへ向けて良いイメージでシーズンを終えることができそう。好調が続いているので、ジャパンカップも楽しみ」
<シクリズムジャポン代表・浅田顕監督のコメント>
「今年はゴール手前のレイアウトが少々変わったとはいえ、完全に新城向きのコース。(94年大会で完走した)私よりも良い成績を残すのは確信していた。今回は惜しくも5位だったが、次の大きな勝利への布石となる結果だ。ジャパンカップや来シーズンの勝利を楽しみにしている」
シクリズムジャポン公式サイト
「新城幸也、『パリ〜ツール(10/10)』(UCI-HC)にて5位の快挙」
Photo: Yuzuru SUNADA