全国に自転車道路網構築・韓国 1兆ウォン投入

Posted on: 2010.08.05

韓国の通信社・聯合ニュースは4日、韓国の行政安全部(内政を統括する省庁)が同日、自転車道約2000キロメートルの敷設を含む中長期計画「全国自転車道路基本計画」を策定したと報じた。

報道によれば、行政安全部は2019年までに延べ約2000キロメートルにおよぶ自転車道網を構築するとし、これに1兆205億ウォン(744億円)が投じられる計画だという。同部はこれに併せ、自転車道や自転車関連施設の設計基準を示した「自転車利用施設の設置と管理指針」も作成し、道路整備における事実上の施工主体となる全国の地方自治体に混乱が生じないよう配慮。具体的には、自転車道の舗装色を暗赤色に統一し、片側一車線の幅員をこれまでの1.1メートルから1.5メートルに拡大、自動車通行帯との間に速度制限に応じて0.2メートルから1メートルの分離帯を設けることなどが記されているという。

行政安全部はこの計画を、関連法令の施行プロセスが完了する来月から全国に適用する予定。

韓国の自転車政策は、08年にソウル特別市が打ち出した「自転車利用活性化計画」をもって嚆矢とする。グリーンニューディールを掲げる李明博政権の重要な環境政策のひとつとして、自転車には大きな期待が寄せられている。

関連動画:韓国自転車政策リポート2009

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