NIPPOが2016年ジロ・デ・イタリアのワイルドカード獲得し2回目の出場へ!

Posted on: 2016.01.19

NIPPO・ヴィーニファンティーニの2016年ジロ・デ・イタリアへのワイルドカードによる出場が決定した。1月18日に同大会の主催者であるRCSスポルト社が発表したもので、イタリア籍のプロコンチネンタルチーム、バルディアーニ・CSF、サウスイースト・ベネズエラ、そしてロシア籍のガズプロム・ルスヴェロが他にも選出されている。

ゼネラルマネージャーのフランチェスコ・ペロージは「主催者に感謝するとともに、ワイルドカード獲得を誇りに思う。イタリアと日本の共同運営という自分たちのチーム理念は、主催者たちにとって魅力的なものであったと信じている。大会では、昨年よりも格段と成長したチームをお見せできるように、最高の状態でレースに挑み、フェアに、勝利を求めて戦いたい」とコメント。

チームキャプテンであり、2004年のジロ・デ・イタリア総合優勝者のダミアーノ・クネゴは、「ワイルドカード獲得をとても嬉しく思っている。自分たちを選んでくれた主催者に感謝している。高いモチベーションをもって、イタリア最高峰の大会に挑みたい。そして、みんなをワッと驚かせるために、今から準備をしているんだ」と、11回目のジロ出場に向けて、その喜びを語っている。

チームは2015年に引き続く2回目の出場となり、前大会では、区間3位やフェアプレー賞を獲得。イタリアの英雄、クネゴを中心としたフレッシュなチームは、最後までチーム一丸となり戦い、主催者やファンに好印象を残した。

また日本人選手として唯一出場した石橋学は、途中リタイアとなったが、日本人最年少となる22歳でのグランツール初出場を果たした。

第99回目の開催となる今年のジロ・デ・イタリアは、5月6日にオランダのアペルドールンでの個人タイムトライアルで開幕する。そして、第4ステージからイタリア本土へと渡り、3週間かけて熱戦を繰り広げ、5月29日にイタリア北部の大都市・トリノでゴールを迎えることとなる。

大門宏監督/マネージャーのコメント
「ジロ・デ・イタリア、ワイルドカード獲得の発表を聞いて、チーム運営のトップであるゼネラルマネージャーのペロージ、ワインのマーケティングを重視するショッティ氏(ファルネーゼヴィー二社CEO)にとって、今年もジロへの出場は悲願だったので、まずは参加が叶い、彼らのパートナーの1人としてとホッとしている。そして、デローザ氏(デローザ社CEO)からも昨年以上の成績を強く求められているので、気を引き締めて臨みたい。

目標としては、チーム発足2年目を迎え、2回目の参加となるため、チームが成長してることをハッキリとアピールできる大会にしたい。チームのエースは必然的に実績の豊富なクネゴとボーレになる。アシストの要はベルラート、アンドローニから登りの力を期待されて移籍したジリオーリになるが、残りのメンバーに関しては昨年以上に、同時期に参加する他の主要レースの詳細、重要度を分析し、より適材適所にメンバーを分散し、成績を重視するべき選考を考えている。

日本人選手エントリーの可能性については、未だ白紙だが、昨年同様3月から4月中盤までの成績、およびチームへの貢献度が選考の第1条件になってくると思うが、基本的には4名の所属する日本人選手は実績、実力的にもジロを走る前に、まだまだ経験すべきレース、やるべきミッションが多いと思っている。そういう意味では、あえてジロには誰も選ばない可能性もありえる。

それでも誰か名前を挙げるとすれば、基本的には昨年すでに走っている石橋にアドバンテージがある。あと山本も昨シーズン中盤から後半に掛け著しく成長を遂げてきたので、今シーズン序盤からチーム内で力強くアピールできれば、可能性は見えてくると思う」

●大会公式サイト
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2016/it/


写真:2015年ジロ・デ・イタリアに初出場を果たしたNIPPO・ヴィーニファンティーニ

また、チームは南米アルゼンチンで開催されるツール・ド・サンルイス(UCI2.1)に出場しており、2016年のレースシーズンがいよいよ開幕した。

1月16日、17日に開催されたUCIトラック・ワールドカップ第3戦では、窪木一茂がオムニアムで12位という成績を残し、この後、日本・伊豆ヴェロドロームで開催されるトラック競技のアジア選手権に出場する予定。

写真・情報提供:NIPPO・ヴィーニファンティーニ

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