1月9日、イタリア・アブルッツォ州のキエーティにて、NIPPO・ヴィーニファンティーニのチームプレゼンテーションが開催され、会場となった歴史ある劇場には、スポンサーや記者、イタリア自転車界のVIPら、400名を超えるゲストが集まり、NIPPO・ヴィーニファンティーニの2016シーズンの幕開けを祝福した。

メインスポンサーを務める株式会社NIPPOからは吉川芳和常務が出席し、プレゼンテーションの序盤に壇上でスピーチを披露。選手たちを激励し、これまでに引き続き、チームへの力強いサポートを約束した。

株式会社NIPPO 吉川芳和常務のスピーチ（抜粋）
「チームプレゼンテーションに参加できたことを、非常に光栄に思っております。このような機会を作っていただいたファルネーゼヴィーニ社のショッティ社長、そして関係の皆様には心より感謝申し上げます。

昨年チームは、たいへん栄誉あるジロ・デ・イタリアに、プロコンチネンタルチームとして参加することができました。私は、短い日程でしたが、チ－ムと一緒に参加できる機会があり、世界一流のレース、レースを心から愛し、楽しむたくさんの人の輪、そして華やかな応援のなかを疾走する我がチームを目の当たりに体感でき、とても感激いたしました。

NIPPOが携わる日本の建設業界の合い言葉は『安全第一』、そして『良い仕事』です。NIPPO・ヴィーニファンティーニの選手、スタッフの皆さんも、『健康で怪我なく』を第一に、そして『良いレース』をめざし、チームワークを大切に、大いに暴れて果敢にチャレンジをしてください。どうぞチームの皆さんが、一丸となって躍進されますことを祈っております」

写真：株式会社NIPPO 常務の吉川氏が壇上でスピーチを行う

写真：大門監督とジュリアーニ監督から、日本人選手が紹介された

また昨年に引き続きゼネラルマネージャーを務めるフランチェスコ・ペロージは「チームは2年目を迎え、昨年よりも強力に、日々パワーアップしています。当初よりチームを支えてくれているのは、ファンの皆様と考えており、2016年も透明性を高く、健全なチーム作りに努めていきたいと思います」と、抱負を語った。

あいにく、全日本チャンピオンの窪木一茂は、1月16日、17日に開催されるUCIトラック・ワールドカップ第3戦 香港大会への準備のために欠席となったが、石橋学、山本元喜、新加入となる2015年U23アジアチャンピオンの小石祐馬が出席。大門宏監督により、大勢の観客たちに紹介された。

また、監督として加入した福島晋一もイタリア人監督のステファノ・ジュリアーニ、マリオ・マンゾーニとともに登壇。大きな期待がかかる監督1年目のシーズンに挑む。

その他、メインスポンサーのファルネーゼヴィーニ社（ヴィーニファンティーニ）のCEO ヴァレンティーノ・ショッティ氏、デローザ社CEO クリスティアーノ・デローザ氏、イタリア自転車連盟会長 レナート・ディロッコ氏、イタリア代表チーム監督 ダビデ・カッサーニ氏らが、スピーチを行った。

写真：キエーティのマルチーノ劇場で開催されたチームプレゼンテーション

写真：親善ライドに参加する集まったゲストと選手、スタッフたちで記念撮影

写真：親善ライドを楽しむ福島晋一監督とジロでの区間優勝経験をもつステファノ・ジュリアーニ監督

チームプレゼンテーションに先駆けて、選手たちはスポンサーらゲストを招いて、親善ライドを楽しんだ。ライドの途中では、選手とゲストがペアを組んで戦う6kmのタイムトライアルが行われ、イウリィ・フィロージとイタリア代表チーム監督カッサーニ氏のペアが優勝。笑顔が絶えない素晴らしい雰囲気のなかで、NIPPO・ヴィーニファンティーニの2016シーズンが開幕した。

現在、チームは第2次トレーニングキャンプをイタリア・アブルッツォ州で開催している。2016シーズンの初戦は、1月18日から南米アルゼンチンで開催されるツール・ド・サンルイス（UCI2.1）となり、日本人選手は山本元喜が出場予定。

また1月16日、17日には窪木一茂が日本代表として、香港で開催されるUCIトラック・ワールドカップ第3戦の複合種目「オムニアム」に出場。世界選手権や8月のリオ五輪の出場枠を獲得するために非常に重要な大会となり、年末年始のオーストラリア遠征で好調さをみせた窪木には大きな期待がかかっている。

●2016年 NIPPO・ヴィーニファンティーニ公式ビデオ

情報・写真提供：NIPPO・ヴィーニファンティーニ