アジア大会 日本が3種目オール金メダル 女子ケイリン・男女チームパーシュートで中国との接戦を制す
中国・杭州で開催中のアジア競技大会。自転車トラック競技では27日に行われた3つの決勝種目全てで日本が金メダルを獲得。自国開催の今大会にむけて急速に力をつけている中国の勢いを制して、女子ケイリン、男女チームパーシュートで優勝した。
男子チームパーシュートのフィニッシュ直後 photo:JCF
■男子チームパーシュート
松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹のメンバーで決勝に挑んだ日本チーム。レース前半は中国に先行を許すも、後半に逆転した日本代表は、じわじわとその差を広げ、大会記録となる、3分52秒757で優勝。
日本チームのこの種目での優勝は実に23年ぶり。1990年の北京大会以来の優勝となった。
左から松田、窪木、橋本、兒島、今村 photo:JCF
※今村は1回戦で窪木と入れ替わり出走
▷橋本選手のコメント
「勝てて良かったです、最高です。チームメイトそれぞれが、ベストのパフォーマンスを出すことができて、本当に良かったです。オリンピック目指す立場では、アジア大会を勝つのは当然というところで、取りこぼさずにしっかり勝ち切れました。
パリオリンピックを目指せる環境を作ってもらえるのは、みなさんのお陰だと思っています。来年のオリンピック、その先の自転車界のためにも、これからも頑張って行きます。」
【男子チームパシュート(1-2決定戦) 結果】
1位 日本(松田祥位、窪木一茂、橋本英也、兒島直樹) 3:52.757
2位 中国 3:56.277
アジア大会団体種目で優勝🥇 大会記録も更新🥳応援ありがとうございました🙏
4枚目は2015年韓国でのアジア大会の写真。
今大会はコンディションもバラバラの中で、上手く今の力をみんなで振り絞ったって感じで、この優勝もまたいつもと違う嬉しさで格別でした🏆@TeamJapan @JCF_cycling @japanhpc pic.twitter.com/gnHQdvNETZ— 窪木一茂 / Kazushige Kuboki (@kakka0606) September 27, 2023
■女子チームパーシュート
今シーズン、垣田真穂、池田瑞紀という2人の大型ルーキーが代表入りし、チームパーシュートでは日本記録を更新するなど、さらなる成長を続ける女子中距離チーム。
今大会も、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀という4人の布陣で挑み決勝にコマを進めた。
photo:JCF
決勝では、予選から日本と僅差のタイムで勝ち上がった中国と対戦。毎ラップごとに、一進一退の攻防となる中、レース後半には中国優勢の展開に。
しかし、残り1kmから日本が徐々に挽回し、見事に逆転勝利。大会記録を更新する4分21秒224で優勝し、この種目初の金メダルを獲得した。
▷梶原選手のコメント
「勝てて良かったです、ホッとしました。才能のある、高いモチベーションを持った若い選手が入って来てくれて、日本代表全体のレベルを上げることができたので勝つことができたと思います。この勢いで、パリオリンピックに向けてみんなで頑張って行きたいと思います。オムニアムでも、金メダル獲得に向けて頑張ります。」
▷内野選手のコメント
「今日は、接戦でしたが勝てて本当に良かったです。この後、マディソンも控えていますので、また勝てるように頑張ります。」
【女子チームパシュート(1-2決定戦) 結果】
1位 日本(梶原悠未、垣田真穂、内野艶和、池田瑞紀) 4:21.224
2位 中国 4:21.285
左から垣田、内野、梶原、池田 photo:JCF
アジア大会 チームパーシュート優勝🥇💖
たくさんの応援、サポートありがとうございます🥰✨
皆様の愛とパワーとエネルギーが届いて、優勝することが出来ました💖😍とっても嬉しいです❣️
29日のオムニアムも頑張ります🥇‼️#teamjapan #がんばれニッポン #HangzhouAsianGames #杭州アジア大会 pic.twitter.com/pDMlmYldpk
— 梶原 悠未 Yumi Kajihara (@Yumi_Kajihara) September 27, 2023
■女子ケイリン
太田りゆ、佐藤水菜。日本短距離界を牽引する2人が決勝に勝ち進んだ女子ケイリン。
ペーサー退避後、残り2周で最初に仕掛けた太田が先頭にでて先行体制へ。その後、最終周回に向かう4コーナー手前から後続に控えた佐藤がラストスパート。
そのまま先頭に出た佐藤は、中国選手の猛追を受けるも、そのまま押し切って優勝。この種目では日本人初の金メダルを獲得した。
太田は、残り1周で粘りきれず6位となった。
photo:JCF
▷佐藤選手のコメント
「2人の中国選手が力を付けて来ている中で、しっかりと自分の力で押し切って勝てたのは、凄く嬉しかったです。
今大会のバンクはとても特徴があるのですが、私は凄く好きで良いイメージを持って今日は走ることができました。スプリントでは、ハロンでしっかり自己ベストを出して、また優勝できるように頑張ります。」
▷太田選手のコメント
「あまり納得の行くレースを全体的に出来なかったです。少しずつミスが重なって、決勝ももったいなかったと思っています。決勝は早く動き過ぎてしまいました。次はスプリントですので、がっかりする結果にならないよいに頑張りたいと思います。」
【女子ケイリン結果】
1位 佐藤水菜(日本)
2位 WANG Lijuan (中国)
3位 ZHANG Linyin(中国)
6位 太田りゆ(日本)
photo:JCF
情報・写真提供:JCF日本自転車競技連盟