アジア大会 0.03秒差の逆転勝利 男子チームスプリントで金メダル獲得
中国・杭州で開催中のアジア大会は26日、トラック競技チームスプリント種目でメダル決定戦が行われ、予選、1回戦と全体2位で勝ち上がった日本が、最後の最後で中国に逆転勝利。中国のタイムをわずか0.034秒上回り、大会新記録で金メダルを獲得した。
チームスプリント表彰 左から太田、長迫、小原 photo:JCF
■大会記録更新で金メダル 男子チームスプリント
全9チームで行われた男子チームスプリント。日本は予選で、今シーズン戦ってきた布陣を変更して、第3走に中野慎詞を投入。
第1走⻑迫吉拓、第2走太⽥海也、第3走中野慎詞という新たな布陣で挑んだ予選は、中国に次ぐ2位で通過。続く予選上位8チームで行われた1回戦では、第3走を中野から小原佑太にチェンジして対戦相手のインド相手に快勝。全体タイムは予選同様、中国に次ぐ2位で1-2位決定戦に進んだ。
予選の第3走は中野を投入 photo:JCF
そして、決勝戦では全体1位で勝ち進んできた中国と激突。
迎えた金メダルをかけた戦いは、1走、2走と中国にリードを奪われる苦しい展開となったが、3走の小原が逆転して優勝。タイム42秒934は、日本記録(=アジア記録)には僅かに及ばなかったが、大会記録更新となった。
photo:JCF
【男子チームスプリント(1-2位決定戦) 結果】
1位 日本(⻑迫吉拓、太⽥海也、小原佑太、中野慎詞) 42.934
2位 中国 42.968
▷小原選手のコメント
「アジア大会は、初出場初優勝で嬉しいです。ネイションズカップや世界選手権とは違う緊張がある戦いで楽しかったです。
予選は中野選手で1回戦からの出場でしたが、むしろ普段より楽に走れた印象です。今夜は金メダルを抱きしめ寝ます」
▷太田選手のコメント
「今回は、予選から3 本走りました。予選で中国に僅差で負けましたが、1 2 位決定戦では最後の最後で逆転できて、凄く良かったと思います。
とても良い環境で準備ができて、今までにないようなプレッシャーも感じながら、11戦11戦しっかり戦えたと思います。チームスプリントで勝てましたので、この後のスプリント、ケイリンにも弾みになったと思います。」
▷中野選手のコメント
「今回の初めてチームスプリントに参加しましたが、今回の優勝はいつも走っている本メンバーのお陰で優勝できましたので、みんなに感謝したいと思います。自分も小原選手のような走りをしなければ、このチームに加わることはできないと思いますし、小原選手と同じパフォーマンスを出せるように、技術や力を身に付ける必要があると感じました。チームスプリントで良い流れができたので、個人種目でも頑張ります。」
▷長迫選手のコメント
「まず、率直に言って今日金メダルが獲れて嬉しいです。今日は、予選から各チームが強くて、特に中国が強くて、予選も11回戦もタイムで負けてしまいましたが、最後に優勝することができて嬉しいです。毎日の練習環境のクオリティの高さが、この金メダルに繋がったと思います。」
なお長迫は、2018年にインドネシア・ジャカルタで行われた前回大会ではBMXレース競技で金メダルを獲得。その後、東京五輪終了後に競技転向をおこない、今回アジア大会ではトラック競技で優勝し、2競技で金メダル獲得という偉業を果たすこととなった。
#杭州アジア大会 金メダル!!前大会はBMXレースで、今回はチーム種目で金メダル!個人とチームの両方の嬉しさを分かち合えて最高です。
この大会に向けて沢山の応援/サポートありがとうございました。
大会はまだ続くので、チームジャパンを応援します!よろしくお願いします! pic.twitter.com/xnTB1M37WW— Yoshi Nagasako (@YOSHITAKING993) September 27, 2023
情報・写真提供:JCF日本自転車競技連盟