被災地の今を共有するサイクリング 「第2回ツール・ド・三陸 in りくぜんたかた」が10月開催

Posted on: 2013.07.09

7月8日、東京都内で、岩手県陸前高田市周辺を巡るサイクリングイベント「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ2013 in りくぜんたかた」の開催発表会見が行われた。開催は10月6日(日)。昨年に続き、今年で2回目の開催となる。


片山右京さんをはじめ大会関係者による集合写真

サイクリングイベント「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ in りくぜんたかた」は、東日本大震災の被災地域である三陸エリアの復興を、自転車を通じて継続的にサポートしていこうというもの。コースは東日本大震災の津波浸水地域を含む、陸前高田市内が中心で、ファミリーも本格サイクリストも楽しめる、距離の違う2つのコースが用意されている。

会見には戸羽太陸前高田市長や、応援団長を努める片山右京さんらが出席。イベントへの思いや、復興への思いを語った。同イベント実行委員会の名誉会長も努める戸羽太陸前高田市長は、同市の復興状況について、「今年4月から、樹木の伐採など高台の造成が始まった。今、陸前高田市内を走る、車両の7割はダンプカーという感じ。やっと復興の入り口に立ったという気持ちでいる」。

東日本大震災から2年以上が経過した現在、瓦礫の片付けに目処が立ち、町が仮設から本設へ移行する礎になる高台の土地の造成が始まったばかり。今はまだ復興の「入り口」だ。戸羽市長は、同サイクリングが応援などで市民が一か所に集う貴重な機会にもなっている事から、「地域のイベントとして根付かせたい。また、参加者のみなさんには、自然を満喫し、サイクリングを楽しみながら被災地の今を目にして欲しいと思います」と語った。


トークセッションの様子 右から戸羽太陸前高田市長、応援団長の片山右京さん、ホストライダーを努める日向涼子さん

陸前高田市は、2005年まで20年間に亘って人気市民ロードレース「南三陸サイクルロード りくぜんたかた」が開催されていた自転車との繋がりが深い土地。多くの支援者の心を動かし今年も開催が実現した「ツール・ド・三陸」の根底には、今も同市に愛着を持つサイクリストや地元陸前高田のサイクリストたちの復興への思いがある。


2012大会の様子 ファミリーも本格サイクリストも楽しめるイベント

2012大会の様子 片山右京さん率いる「team UKYO」の自転車教室は今年も開催

また、グレッグ・レモン氏が同イベントの開催趣旨に賛同し、参加を表明。詳細は未定としながらも、ツール・ド・フランスを制する事3回、ヨーロッパ圏外選手初のツール覇者でもある「伝説のサイクリスト」がイベントの盛り上げに一役買う。

参加募集は6月22日から開始されており、公式サイトからエントリー出来る。募集人数は、約18kmの「ファミリーコース」が100名、約40km(延長の可能性あり)の「健脚コース」が700名の計800名で、7月8日現在で応募は170名程だという。被災地を巡るサイクリングと言うことで、アクセスや宿泊が気がかりという方には、大会のオフィシャルツアーが企画されている。現時点では詳細は調整中だが、随時公式サイトで情報が発信を行うとの事。

<公式サイト>
http://www.tour-de-sanriku.com/index.html

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