パースGPで渡邉一成がスプリント優勝
3月24日、オーストラリア・パースで開催されたトラック競技の国際大会「第12回 パース・インターナショナル・トラックサイクリング・グランプリ」(UCIカテゴリー1)で、男子スプリントに出場したUCIトレードチーム「シクロチャンネル東京」所属の渡邉一成(28)が見事優勝を果たした。
この大会は例年世界選手権直前の3月半ばに開催され、世界のトップライダーたちが世界選手権の調整を兼ねて数多く参加することで知られている。渡邉は、来る世界選手権、そしてオリンピックに向けレース経験を積むためにと、今回初めてこの大会に参加した。
男子スプリントには17人の選手が出場。予選を4位(10″376)の成績で通過した渡邉は、1回戦で南アフリカのスミスを、準々決勝でオランダのムルダーを、準決勝では同じオランダのヴァンデンベルクを、そして決勝でも同じオランダのブクリを相手にいずれも先行からの逃げ切り勝ちをおさめ、この大会初出場にして初優勝の快挙成し遂げた。
渡邉はもう一つの出場種目ケイリンでも1回戦を難なく1着で勝ち上がり決勝に進出。この大会2冠の期待も持たれたが、決勝では最終ホームで落車寸前の競り合いを回避して失速。結果6位の成績だった。
渡邉はこのあと、メルボルンで開催される2012世界自転車選手権トラックに日本代表として出場する。
動画:パースGP 渡邉一成がスプリント優勝