マウンテンバイククロスカントリー全日本チャピオンの片山梨絵（31）が21日、スペインで行われたUCI公認レース「Open de Espana 第１戦」で優勝した。オランダとスペインのナショナルチャンピオンとの激しいつばぜり合いを制した片山は、４月に始まるワールドカップに向けて大きな弾みをつけた格好だ。この結果を受け、日本のナショナルランキングは16位（オリンピック出場圏内は18位）に浮上した。震災から10日を経ていまだ余震も収まらぬ日本に遠く海外から届けられた日本人アスリート活躍の嬉しいニュース。片山自身も義援金寄付を呼びかけるチャリティプロジェクト（下記）を主導するなど、この震災に積極的に寄り添う姿勢を見せている中での勝利だった。

Open de Espana #1 – Madrid – Casa de Campo (ESP/1) Cross Country
優勝　片山梨絵（JPN）1:21:21
２位　Laura TURPIJN（NED）+20
３位　Anna VILLAR ARGENTE（ESP）+50

＜片山梨絵のコメント＞
　五輪枠を獲得すると公言して沢山の応援を募り、遠征に来ていたのに、なかなか突き抜けた成績が出せずに悔しく思っていました。そんな中で今回は気持ちも体も成績も反応してくれて、素直に嬉しいです！　いま日本は震災で大変な状況にあるにも関わらず、私のレース活動を支持してくださる多くのみなさんからメールやツイッターで応援・祝福メッセージが届いています。これは、日本人じゃないと出来ない精神だと思う。日本人であることを心から誇りに思います。大和魂を胸に、ロンドンに向け、世界中を走っていきます！　頑張っていきましょう！

片山梨絵が義援金寄付を呼びかけるサイト
●TEAM JAPAN MTB チャレンジ（Just Giving Japan）
　
※写真は09年世界選手権出場時