トラック世界選手権ジュニアがイタリアで開幕

Posted on: 2010.08.11

トラック種目のジュニア世界選手権が、現地時間11日にイタリア北東部の町モンティチアリで開幕する。日本からは、7月下旬に行われたインターハイで短距離2冠(スプリント、チームスプリント)に輝いた坂本将太郎(栃木・作新学園)や1kmT.T.優勝の大西貴晃(大分・日出暘谷高校)ら、若き日本代表6選手が出場する。
 

【短距離】
伊藤裕貴(日本競輪学校)スプリント・ケイリン・チームスプリント
木村 弘(日本競輪学校)1kmT.T.・ケイリン・チームスプリント
大西貴晃(大分・日出暘谷高校)1kmT.T.
坂本将太郎(栃木・作新学園)スプリント・チームスプリント

【中長距離】
黒枝士揮(鹿屋体育大学)ポイントレース
一丸尚伍(大分)スクラッチ・オムニウム

ミラノから東におよそ150キロ、人口およそ2万2千の小さな町・モンティチアリの中心部には、歴史の風情ただよう旧市街がひろがっている。今回の会場となるベロドロームは、その中心部から程近い場所に位置している。昨年完成したばかりの、イタリア国内初の屋内トラック競技場だ。大会を直前に控えた10日は、最後の公式練習が組まれた一日。日本チームも午後に1時間ほど汗を流し、本番に向けての最終調整を行った。国際経験はいまだ少ないジュニアの選手たちだが、緊張を見せることもなく明日から始まる戦いに向けて各々の抱負を語った。

伊藤「昨年も出場したが、悔しい思い出しか残っていない。ここに向けて1年間頑張ってきたので、なんとか雪辱を果たしたい」
木村「しっかり準備ができた。自分の走りをしたい」
大西「僕は1kmT.T.の選手なので、気合と根性で結果を求めていきたい」
坂本「まずは予選突破。今の自分に何が足りないのか、肌で感じてみたい」
黒枝「目標は予選突破。世界のスピードを体験して、それに食らいついていきたい」
一丸「アジア選手権では悔しい思いをした(スクラッチ3位)。さらに高いレベルでも戦えるように頑張っていきたい」

2年後のロンドンオリンピックを視野に、各国ともジュニア世代の強化に力を注いでいる。日本代表6名もいずれ近い将来、世界を争うトップアスリートへと成長していくことが期待されている。“第2の中野浩一”の誕生なるか? 5日間の熱戦に注目だ。

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