ティレーノ・アドリアティコ第6ステージ 逃げた新城は集団ゴールで64位「コンディションが一つ上がった感触が得られた」
3月16日、ティレーノ・アドリアティコは、第6ステージが行われ、新城幸也がレース序盤で逃げを決めるものの、残り50キロで吸収され、ゴールスプリントとなった集団内64位でフィニッシュした。一方、ステージを制したのペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)。移籍後初優勝を飾った。
新城を含む先頭グループ3選手が補給所を通過していく (Photo Miwa IIJIMA)
翌日の第7ステージは、タイムトライアルと言うこともあり、第6ステージは、実質的な総合争いが行われる最終ステージに位置づけられた。そうした中、序盤で新城を含む3選手が逃げる展開になる。
しかし、区間優勝が欲しいペーター・サガン擁するティンコフサクソと、総合優勝がかかるナイロ・クインタナを守るモビスタが、この逃げを警戒。集団をコントロールしたため、タイム差が開かず、最大4分少々でレースが進んだ。
補給所を通過する集団。この時点で新城とのタイム差は3分 (Photo Miwa IIJIMA)
さらにペーター・サガンのライバルとなるスプリンターたちをふるいにかけるため、昨年の優勝者、アルベルト・コンタドールが上りで集団の先頭にでると、そのまま一気にペースアップ。
作戦通り、このベースアップでマーク・カベンディシュらスプリンターが遅れだし、新城を含む3人の逃げグループと集団との差も一気に縮まり、残り50㎞を残し集団に吸収された。
その後、1周14kmの周回に入り、何名かのアタックはあるものの、ティンコフ・サクソが集団をコントロール。その働きに応え、ペーター・サガンが区間優勝を果たした。
区間優勝のペーター・サガン(ティンコフ・サクソ) (Photo Miwa IIJIMA)
64位でレースを終えた新城は「チームにとってはエースのピエール・ローランが足首を負傷し、リタイアしてしまったり、今回のレースでチームは何も残せていなかったので、スプリントになればトニー、自分はそのアシストに回る予定だった。
また天気が悪いので、逃げ切る可能性もあるので誰かは逃げに乗る。というチームオーダーだったので、デヴォルデル(トレック)と二人で飛び出し、逃げが決まった。その後、アスタナの選手が一人で追いついてきたので、待って3人で逃げ出した。
今日も寒さに耐える日となった。山岳ポイントででコンタドールらがアタックした事もあり、差が一気に差が縮まり、吸収されてしまった。しかし、今日逃げた事で、コンディションが一つ上がった感触が得られた。明日も良い感じで出し切って終わりたい。」と語った。
最終日、第7ステージは海岸線沿いに設けられたフラットなコース10kmの個人タイムトライアルとなる。
第7ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)