BMXレーシングW杯第3戦で日本人初の快挙 中井飛馬がU23カテゴリー優勝

Posted on: 2021.05.30

5月8日にイタリアで開幕したBMXレーシング種目ワールドカップシリーズの第3戦が、5月29日にコロンビア・ボゴタで開催され、日本からは2019年全日本チャンピオンの中井飛馬(日本体育大学)と2019年全日本ジュニアチャンピオンの増田優一(大阪体育大学)の2名がUnder23(以下U23)カテゴリーへ参戦。2名とも決勝に勝ち上がり、中井飛馬が優勝。ワールドカップでは日本人初となる快挙となった。


日本人初のW杯勝者となった中井飛馬 photo:JCF

今回の会場となったボゴタでは初のワールドカップ開催となり、エリートカテゴリーにおいては東京オリンピック出場枠をかけた最終大会に位置づけられた大会となった。 (日本は開催国枠が付与されるため今大会エリートカテゴリーへは不参加)

これまで約20年間に渡りジュニアカテゴリー(17−18 歳)と、エリートカテゴリー(19 歳以上)の混合クラスで実施されてきたが、今シーズンより新たに17−22歳までのU23カテゴリーが追加となった。

そうした中、日本からはパリ五輪でメダル獲得を狙う次世代を担う若手2人、中井飛馬と増田優一の2人が出場することとなった。

男子U23は、計11カ国、41名にて争われ、中井は準決勝を1位、全体のトップタイムにて通過。増田も8位で通過し、日本人2名が決勝へ進出を果たした。

決勝では中井がスタートから先頭にたつと、後続の追走から寄せ付けず優勝。増田は第1コーナーまで4位につけるも、コース中盤にて順位を落とし7位でレースを終えました。


決勝で逃げ切り優勝を飾った中井飛馬 photo:JCF

ワールドカップシリーズにおいては、初の優勝となった日本チーム。今後は、新設されたU23カテゴリーを強化の新たなマイルストーンに位置づけ、エリートカテゴリーへのスムーズな移行を狙っていくこととなる。

そして、今シーズン第1戦女子エリートカテゴリーにて3位へ入賞した畠山紗英(日本体育大学)に続く、エリートカテゴリーの舞台で通用する選手の育成を目指していく。

■W杯第3戦 コロンビア大会U23決勝動画

▷中井飛馬 コメント
今回は勝ちに行くと決め挑んだ大会だっただけに、常にプレッシャーと高い緊張感を持ったレースでした が、最後の決勝でも自分のパフォーマンスを出し切ることができ満足しています。

また、ワールドカップというステージで表彰台に立てたことは、次のエリートカテゴリーへの大事なス テップと捉えています。 第4戦でも同じパフォーマンスを発揮し、この勝ち上がる感覚を積み重ねられるよう準備していきます。

競技連盟、スポンサー、家族をはじめ、今大会への派遣を実現してくださった全ての皆さま、ありがとう ございました。引き続き、応援よろしくお願い致します。

<増田優一コメント>
ワールドカップシリーズへは2年ぶりの参加でしたが、新クラス設立検討段階から視野に入れていたU23へ挑戦しました。

これまで課題としていた決勝まで勝ち進むプロセスを、今大会では体感でき大きな収穫があった1日でした。明日の第4戦では、中井選手と共に表彰台に立てることを目標として走ります。 応援ありがとうございました。

<W杯第3戦 男子Under23結果>
優勝:中井飛馬 (日本体育大学)
2 位:Castro Cevallos Cristhian Felicicimo(エクアドル)
3 位:Castro Nino Daniel Santiago(コロンビア)
7 位:増田優一(大阪体育大学)

写真・情報提供:JCF(日本自転車競技連盟)

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