福島の過疎地区再生にパンプトラックを導入!UniyCycleParkオープンにオリンピアン長迫吉拓も参加「続ける事で将来に繋げてほしい」

10月29日、震災以降、過疎化が進む福島県田村市船引町移(ウツシ)地区にパンプトラックが誕生。地域活性化を目指す地元の若い世代を中心に設立された団体「Uniy(Utsushi New Innovation Youth)」と発起人の元プロロードレーサーが力を合わせて完成にこぎつけ、今後、より魅力ある地域づくりを目指す。

10月29日のオープニングイベントにはリオ五輪BMX日本代表の長迫吉拓とBMX日本代表コーチの三瓶将廣氏も参加し、集まった子供たちの前で、パンプトラックでの走行技術を披露。また乗り方等を直接レクチャーする機会も設けられ、子供達にとっては大きな経験となった。

■地域活性化を担うパンプトラックで世界を広げる!
福島県田村市船引町移(ウツシ)地区は、人口2,149人 65歳以上の高齢者794人高齢者率36.95%(28.1.31現在)と過疎化が進んでいる地域。

2011年に起きた東日本大震災により田村市の東の地域は福島第一原子力発電所事故の影響で避難区域となり、移地区の隣にある葛尾村も避難区域となった事で、これまで三春から浪江に抜ける旧街道の宿場町として栄えた移地区も人通りが途絶え、過疎化に拍車をかけてきた。

移地区にある緑小学校は震災前は児童数は100名前後いましたが、震災後は56名(2015年度データ)になり、移中学校の児童数は現在30名を割り、この地域ではサッカークラブも、野球チームもない。

そうした中、移をより魅力的な地域へと、次世代を担う子供達が故郷に誇りを持ち、定住できるよう新たな地域・魅力づくりに取り組むべく若い世代を中心に「Uniy(Utsushi New Innovation Youth)」が設立され、その基幹事業の一つとしてパンプトラック(ユニーサイクルパーク)が設営された。

発起人である元プロロードレーサーの橋川健は、「より多くの子供達がこのユニーサイクルパークで自転車で楽しみを覚え、夢を持ち、そして将来世界へ飛び出す少年が現れることを願っています。」とこのパンプトラックへの思いを語った。

■オープンから1ヶ月、子供達の遊びの1つとして浸透!
オープンから1ヶ月が経ち、地域の子供達が自発的にパークに来て楽しむ姿もみられ、パンプトラックが遊びの一つとして徐々に浸透し始めている。また、福島在住のBMXレーサー宍戸洋貴選手がスクールを行うなど、移地区を少しずつ活気づけている。

雪の多い移地区。寒さが強まる今週末11日をもって今季のコース開放は終了。雪の状況などをみて来春、新しいシーズンを迎えることになる。

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