寒風決戦、全日本トラック初日。ケイリンは渡邉一成が2連覇!鹿屋体育大学4種目制覇

Posted on: 2014.04.19

19日、福島県泉崎国際サイクルスタジアムで全日本選手権トラックが開幕し、初日は男女合計8種目で日本チャンピオンが誕生した。男子ケイリンでは、渡邉一成が2連覇を達成。女子ケイリンは、中川諒子が初の全日本タイトルを手にした。また、鹿屋体育大学が4種目を制し、大学界きってのタレント軍団が、その存在感をみせた。


女子ケイリンで初タイトルを手にした中川諒子(競輪選手)

ようやく桜の見頃を迎えた福島県泉崎村。しかし、そんな春の光景とは裏腹に、季節外れの寒波でバンクには冷たい風が吹きこみ、日本一を目指す選手たちを苦しめた。

3年ぶりの参戦で注目が集まった、2011年短距離3冠の新田祐大(競輪選手)だったが、1Kmタイムトライアルで脇本雄太に敗戦。ケイリンでも不発に終わり、無冠に終わった。

ケイリンで優勝したのは、福島出身、ロンドンオリンピック日本代表の渡邉一成。2番手の位置をキープして最終周回を迎えた渡邉は、その後、後続の動きを冷静にみて発進。危なげない走りで2連覇を達成した。


ケイリン最終ホーム。渡邉は絶好の2番手から優勝を手にした

また、今年1月に行なわれたジャパン・トラック・カップで一躍脚光をあびることとなった、石井貴子と小林優香は、2人でチームを組み、チームスプリントに出場。予選で333mバンクでの日本記録を更新し、さらに決勝では、加瀬加奈子、中川諒子チームを制し、初の全日本タイトルを手にした。


チームスプリントを制した小林優香(左)と石井貴子(右)

昨年をインカレを制し、悲願の大学日本一に上り詰めた鹿屋体育大学は、男子チームスプリントでの優勝を皮切りに、男女個人追抜き、マディソンを制し、4種目で日本一に輝き、その存在感をみせつけた。


チームスプリント表彰式。新年度に入り鹿屋体育大学が幸先良いスタートをきった

【2014年全日本自転車競技選手権大会トラック・レース 結果】
◯男子エリート 1kmタイムトライアル
脇本雄太 (競輪選手)1分5秒644

◯女子エリート チーム・スプリント
優勝 石井貴子・小林優香 47秒078 ※予選で日本新記録

◯男子エリート チーム・スプリント
優勝 鹿屋体育大学(奥村諭志・柴崎俊祐・堀航輝)1分04秒674

◯女子エリート 3km個人パーシュート
優勝 塚越さくら(鹿屋体育大)3分54秒102

◯男子エリート 4km個人パシュート
優勝 橋本英也(鹿屋体育大) 4分46秒604

◯女子エリート ケイリン
優勝 中川諒子 (競輪選手)

◯男子エリート ケイリン
優勝 渡邉一成 (競輪選手)

◯男子マディソン (25km)
優勝 鹿屋体育大(橋本英也・原田裕成)

■大会詳細はこちらから

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