パリ・パラリンピック トラック競技3日目 杉浦が500TTで7位 川本は1kmTT6位でともに入賞

Posted on: 2024.09.01

8月31日、パリ・パラリンピックのトラック競技3日目。杉浦佳子(53歳・総合メディカル株式会社/TEAM EMMA Cycling)と川本翔大(28歳・大和産業株式会社)がタイムトライアルに臨んだ。

杉浦佳子 500mTT photo Ayako Koitabashi

女子C1-3クラス500mタイムトライアルに出場した杉浦は予選タイム39秒449。コンディションに若干の不安を抱える中での出走だったが、東京パラを上回るタイムで走り切り、底力を見せた。

しかし他選手たちの上積みも相当なもので、順位は7位。上位6人が進む決勝ラウンド進出には届かず、そのまま最終順位を7位として終えた。

レース後に沼部早紀子コーチと話す杉浦 photo Ayako Koitabashi

強く思いを懸けていたトラック競技でのメダル獲得こそは逃したが、個人パシュートとタイムトライアルでどちらも8位以内の入賞は果たした。

レース後には、今出せる力は出し切ったというような実感もあったのか、少しほっとしているようにも見える清々しい表情を見せていた。

◾️女子C1-3 500mTT 結果詳細

予選 : https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CTR/PG2024_CTR_C73C1_CTRW500M—-03030—–QUAL——–.pdf

決勝 : https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CTR/PG2024_CTR_C73C2_CTRW500M—-03030—–FNL———.pdf

川本翔大 1000mTT photo Ayako Koitabashi

川本は男子C1-3クラス1000mタイムトライアルに出場。スタートダッシュが重要な短距離種目は、片脚で走る川本には決して有利な種目ではない。

しかし予選では自己ベストにあと0.5秒ほどに迫る1分11秒296の好タイムを出し6位で決勝ラウンドに進出。決勝も予選と同じ1分11秒台で走り切った。最終順位は6位。

前日の言葉通り、戦いは厳しくとも上位を狙って力を尽くす走りが入賞をもたらした。

◾️男子C1-3 1000mTT 結果詳細
予選 https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CTR/PG2024_CTR_C73C1_CTRMKILO—-03030—–QUAL——–.pdf

決勝 https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CTR/PG2024_CTR_C73C2_CTRMKILO—-03030—–FNL———.pdf

川本 ガッツポーズ photo Ayako Koitabashi

<川本コメント>
「今回、所属する会社の方に応援に来てもらっているので、感謝の気持ち、「ありがとう」という思いを込めてガッツポーズをさせて貰いました。

昨日の疲れもあって、体にキツさもある中で走ったんですが、でもその中で(自己ベストに迫る)あの結果が出たっていうのは良かったと思います。

若い選手たちも次々と上に上がって来ていて、それに恐怖もありつつ、でも、自分もまだもっと上を目指したいと言う気持ちがあって、その中で、今回はしっかり上を見て、とにかく上に立つって言うイメージで走れたので良かったかなと思います。ロードでも最後まで諦めずに集中して走りたいと思います。」

杉浦と川本はこれでトラックの全出場種目を走り終えた。しばしの休息を挟み、9月4日からのロードに臨む。

9月1日はトラック最終日。男子視覚障害クラス・タンデムの木村和平とパイロット三浦生誠が照準種目の1000mタイムトライアルに出場する。

◾️競技スケジュール(現地時間)
トラック
https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CTR/PG2024_CTR_C08_CTR——————————-.pdf

ロード
https://olympics.com/OG2024/pdf/PG2024/CRD/PG2024_CRD_C08_CRD——————————-.pdf

photo&text 小板橋彩子

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