W杯最終戦、香港大会が15日に開幕。五輪出場枠獲得に向けて新田祐大等も参戦

Posted on: 2016.01.09

全3戦で行われる自転車トラック競技のワールドカップは、15日に香港ヴェロドロームで最終戦を迎える。リオデジャネイロオリンピック出場枠獲得に向けた戦いもいよいよ佳境に入り、残すは今回のワールドカップ第3戦と直後に日本で開催されるアジア選手権。そして、3月初旬にイギリスで行われる世界選手権のみとなった。

そうした中、トラック短距離で最も重要とされるのはチームスプリントだ。五輪出場枠を獲得するためには、世界ランキング9位及びアジアランキング2位以内に入ることが条件。獲得した場合には同時にKEIRINとスプリントの出場枠も2枠獲得できることから、各国最重要種目として熾烈な戦いが繰り広げられてきた。

日本は現在、世界ランキング13位。アジアでは、世界11位の韓国に次いで2位。依然、厳しい状況に立たされているもの、韓国とのポイント差は僅かに18ポイント。またボーダーライン上の国にも僅差でつけており、まだまだ逆転可能な位置にいるだけに、この後のワールドカップ、アジア選手権ではミスが許されない厳しい戦いが強いられる。

そんな中、今回、日本からは2チームを送り込み、ポイント獲得に向けて勝負をかけた。昨年、国内の競輪でG1レース2勝をあげ、今国内で最も勢いのある新田祐大(福島)も参戦し、五輪出場にむけて日本一丸となって総力戦で挑む。尚、ポイントが加算されるのは、2チームのうち好順位のポイントのみが加算されることになっている。

中距離では、全日本トラック3冠、ロード日本チャンピオン、窪木一茂(和歌山・NIPPO-VINI FANTINI)がオムニアムに出場。こちらも五輪出場枠獲得が微妙な位置にいるだけに、勝負のレースとなる。また、オムニアムには、ロードレース界のスター選手、イギリスのマーク・カベンディッシュも参戦が予定され、各国の熾烈な代表争いも見どころとなる。

【W杯第3戦日本代表メンバー】
中川誠一郎(JPCA・JPCU熊本)
渡邉 一成(JPCA・JPCU福島)
雨谷 一樹(JPCA・JPCU栃木)
新田 祐大(JPCA・JPCU福島)※JPC
河端 朋之(JPCA・JPCU岡山)※JPC
脇本 雄太(JPCA・JPCU福井)※JPC
和田真久留(JPCA・JPCU神奈川)※JPC
窪木 一茂(和歌山・NIPPO-VINI FANTINI)

梶田  舞(JPCA・JPCU栃木)
石井 貴子(JPCA・JPCU千葉)
前田佳代乃(京都)※JPC
上野みなみ(青森・鹿屋体育大学大学院)
塚越さくら(鹿児島・鹿屋体育大学大学院)
中村 妃智(千葉・日本体育大学)
橋本 優弥(岐阜・岐阜商業高校)
古山 稀絵(東京・昭和第一学園)

【大会オフィシャルホームページ】
http://trackworldcup.hk/

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