ソチ五輪スキークロスカントリー日本代表、恩田祐一がMTBへの転向を発表

Posted on: 2014.02.20

ソチ五輪クロスカントリー日本代表、恩田祐一(アークコミュケーションズ)が、今シーズンからマウンテンバイク、クロスカントリー競技に転校することを自身のブログで発表した。

スキークロスカントリーのスプリントの第一人者として、ソチ五輪を含めて3度のオリンピック出場を果たした恩田。前回の2010年のバンクーバーでは、怪我の影響もあり思うような結果を残すことができず、ソチ五輪でのメダル獲得を目指していた。

しかし、現在開催中のソチ五輪では、個人では予選45位で上位30名による準決勝には進むことができず、団体では、あと一歩のところで決勝に進むことができなかった。

この結果を受けて、恩田は自身のブログで
「最初の個人戦は、正直全力を出し切れたのかわからない。ただ、今日のチームは、今の全ては出した。全力を尽くした。そのうえでの結果だから、僕個人としても、日本チームとしても受け止めるしかない。」と語った上で、今後の競技生活について綴った。

「今日のレースで、スキー選手として世界と戦うのは最後にします。今後はMTB選手として、同じ方向を見ている仲間と共に、世界を目指したいと思います。そんなに甘い世界でない事はわかっています。ただ、可能性がゼロでない限り、挑戦していきます。」

恩田は、すでにスキーのオフトレーニングの一環としてMTB競技を始め、国内最高峰のシリーズ戦、Jシリーズではトップカテゴリーのエリートクラスでレースに参戦を続けていた。

また、同じくスキークロスカントリー出身で、同級生の斉藤亮(今季からブリヂストン・アンカー)が2年連続でシリーズ王者に輝き、国内トップに上り詰めているのも大きな刺激になっていることだろう。

選手層の薄さが懸念されるMTBクロスカントリーにおいて、3度のオリンピックを経験し、勝負の厳しさを知り尽くした苦労人の本格参戦は、レースにさらなる緊張感をもたらすことになるに違いない。

果たして、恩田は今シーズンの台風の目となりえるのか。シーズン開幕に期待が高まる。

【恩田祐一(おんだ ゆういち】
1980年6月24日生まれ 新潟県妙高高原出身
2005-2006 トリノ五輪日本代表
2006-2007 冬季アジア大会 金メダル
      ワールドカップ ラハティ大会 4位
2008-2009 ワールドカップ トロンヘイム大会4位
2009-2010 バンクーバー五輪 日本代表
2013-2014 ソチ五輪 日本代表
◆オフィシャルブログ

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