ツール・ド・フランス第16ステージ 不完全燃焼の新城幸也、気持ちは明後日のラルプデュエズ

Posted on: 2013.07.17

ツール・ド・フランス第16ステージは、3級・2級の山岳が構える中級山岳ステージ。休息日明けのこの日、逃げ切りによる勝利を狙いたい選手達が積極的にレースを動かした。レース序盤、早々とアタックが決まり26名の逃げグループが形成される。その中にはトマ・ボクレール(チーム・ヨーロッパカー)、フィリップ・ジルベール(BMCレーシングチーム)など名だたるパンチャーが名を連ね逃げ切りを狙う。

一方総合争いを脅かす選手が逃げグループにいない為、メイングループはこの逃げを容認。このグループ内には総合争いを繰り広げる、クリス・フルーム(スカイ プロサイクリング)、アルベルト・コンタドール(チーム サクソ・ティンコフ)等がおり、激しい攻防を繰り広げた。

しかし、度重なるライバルたちのアタックにもスカイプロサイクリングが、チームとして応戦。総合争いを守る走りで、攻撃を退けた。レースはゴール手前に構える2級山岳マンス峠で飛び出した、ルイ・コスタ(モビスター チーム)が逃げ切り、ステージ優勝を飾った。


チームバスの中で痛めた肋骨の治療を受ける新城 (photo Miwa IIJIMA)

以下、現地からの新城リポート(記事:飯島美和)
報道陣から怪我の具合を聞かれた新城は「だいぶ良くなりました。大丈夫です」と元気な姿をみせ、また「今日も、チャンスがあるかもしれない」とスタート前に語っていたが、チームからはトマ・ボクレールや、セリル・ゴティエが逃け集団に含まれたため、2人にレースを託し後方集団での待機。そのままレースは進み、114位でのゴールとなった。
 
レース後「なかなか難しいよ。逃げにのるのも。チームの中でも逃げたい選手はたくさんいるし、各チームみんなそう思ってるからね。チームから2人も逃げにのっていれば自分には出番なし。ケガしているから、100%の調子とは言えないけど、調子は悪くない。明日はタイムアウトにならない程度に走って、明後日の初、ラルプデュエズを頑張るよ!!」と不完全燃焼の今日のレースを振り返りながらも、すでに気持ちを切り替えている。

明日は、32kmの個人タイムトライアルに臨む。

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