2011アジア選手権トラック4日目 男女オムニアムで銅メダル

Posted on: 2011.02.14

 アジア自転車選手権トラック競技4日目。日本は2日間で6種目の総合成績を競う混成競技・オムニアムで男女ともに銅メダルを獲得した。

オムニアムはロンドンオリンピックで新たに採用される種目で、短距離・中長距離の種目を交えた、いわばトラックアスリートとしての総合能力を競う競技だ。行われる種目は、競技初日にトラック1周のタイムを競うフライングラップ(今回の333mトラックの場合は200mT.T.)、ポイントレース、エリミネーションレース。2日目に、個人追い抜き、スクラッチ、そしてタイムトライアル(男子1km女子500m)の6種目。それぞれの順位をポイント化し合計が一番少ない選手が勝者となる。ロンドンオリンピックの参加条件は世界ランクで10位かつアジアランクで5位までの国と地域に一枠ずつという規定になっている。

女子オムニアム出場の上野みなみ(鹿屋体育大学・19)は初日の3種目を終え暫定4位の成績でこの日の競技に臨んだ。上野は個人追い抜きで3位、スクラッチ2位の成績で総合順位を上げ、暫定トップで最終種目500mタイムトライアルに臨んだ。もともとロードレースなど持久力系の種目を得意とする上野だが、ここはメダル獲得に向け踏ん張り39秒779のタイムで5位。総合トップの座からは陥落したもののトータル22ポイントで3位銅メダル獲得となった。この種目には当初、去年自転車競技でロンドンオリンピック挑戦を宣言して話題をよんだスピードスケートの田畑真紀が参加予定だったが、国内で練習中に負ったケガの影響で出られず、また代わりに選考された萩原麻由子もここに来て同じくケガの状態が悪化して参加取りやめとなっていた。

上野みなみ「初めてちゃんと走って獲ったオムニアムの銅メダルなのでとてもうれしいです。田畑さん萩原さんが出られない分、二人のためにもいい成績を残したいという思いがあったので3位ですけど本当にうれしいです」

男子オムニアム出場は盛一大(愛三工業レーシングチーム・28)。総合暫定2位の成績でこの日の3種目に臨んだ盛は、苦手とする個人追い抜きを何とか4位の成績で切り抜け、スクラッチ4位、そして最後の1kmタイムトライアルでも4位とな
り、トータル19ポイントで総合3位の座を勝ち取った。ちなみに優勝したのは韓国のチョ・ホソン。チョは2位となったスクラッチ以外5種目で1位という一人別格の強さだった。

盛一大「3位は決して喜んではいけない順位だと思っています。今回は反省の方が多かったレースですね。アジアからもどんどん強い選手が出てきているので、自分もここで満足せずもっと上を目指してしっかり練習しないといけないと思っています」

トラック競技4日目。その他の日本人選手の成績は以下の通り。

・E男子スプリント 北津留翼 1/4決勝不戦勝で1/2決勝進出
・E女子チームスプリント 加瀬加奈子・中川諒子 5位 48″906
・E女子500mT.T. 中川諒子 
・E男子1kmT.T. 佐々木龍 5位 1’09″245

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