2014年シーズンに向け、年末年始にロードレース、MTB各チームが相次いで新体制を発表した。若手有力選手たちの入団、移籍が注目される一方、昨年、海外プロコンチネンタルチームで世界を転戦した西薗良太が引退を表明。新時代の幕開けを予感させる各チームの移籍情報をまとめた。

【国内ロードレースチーム】

ー■東大卒業の異色のレーサー西薗良太が引退表明
2012年、全日本タイムトライアルで優勝するなどの実績が買われ、2013年アジアで唯一のプロコンチネンタルチーム「チャンピオンシステム」への移籍を果たした西薗良太。来期の移籍先が取り沙汰されるなか、12月31日、自身のブログで引退を表明した。

「大学を出てから３年間という短い時間ではあったものの、一年一年が挑戦の連続であり、濃密な時間でした。2014年は一般企業で働きながらではありますが、いくつか面白い企画に携わります。 アマチュアサイクリストとしてもチャンピオンシステムコーポレートチーム所属でレースにも出る予定です。」とブログにコメントを残し、プロ活動に終止符を打った。

ー■海外経験豊富な若手３人を加え、10人体制で世界に挑む愛三工業レーシングチーム
UCIコンチネンタル登録の愛三工業レーシングチームは、昨年のメンバーに、小森亮平（チームユーラシアより移籍）、早川朋宏（チームNIPPOより移籍）、中根英登（チームNIPPOより移籍）の若手３選手を加え、10人体制で世界挑戦を続けることとなった。

また、2014年からスイスに本社をおく「スコット」からスポンサードを受け、ツール・ド・ランカウイ（UCI AsiaTour 2.HC）で初戦を迎える。チームは、昨年に引き続き、UCIアジアツアーランキング１位を第１の目標とし、日本の世界選手権出場枠、オリンピック出場枠獲得を目指し活動することとなる。

＜愛三工業レーシングチーム所属選手（計10名）＞
西谷　泰治
綾部　勇成
盛　一大
中島　康晴
福田　真平
伊藤　雅和
平塚　吉光
小森　亮平（チームユーラシアより移籍）
早川　朋宏（チームNIPPOより移籍）
中根　英登（チームNIPPOより移籍）

ー■ライダーサポート活動50年目、最強の布陣で世界に挑むブリヂストン・アンカー
UCIコンチネンタル登録のブリヂストンアンカーサイクリングチームは昨年に引き続き水谷壮宏が監督を務め、清水都貴、トマ・ルバ、ダミアン・モニエといったメンバーがチームを牽引する。また、チームNIPPOから内間康平が加わり、選手層に厚みが増した。

＜ブリヂストンアンカー所属選手（計９名）＞
清水 都貴
井上 和郎
伊丹 健治
トマ・ルバ
初山 翔
ダミアン・モニエ
内間 康平（チームニッポより移籍）
寺崎 武郎（EQAU23より移籍）
椿 大志（EQAU23より移籍）

ー■若手育成を目指す新生シマノレーシングに新卒ルーキー２人が加入
自転車界発展のために若手選手の育成をテーマとするシマノレーシングには、期待の若手２選手が入団した。シクロクロスやMTBでジュニア王者に輝いた横山航太（篠ノ井高校）と、全日本学生選手権で優勝経験のある木村圭佑（京都産業大）。更なる若返りをはかったシマノレーシング。キャプテン畑中勇介が牽引し、国内のみならず世界舞台で若き才能を開花させる。

＜シマノレーシング所属選手（計８名）＞
畑中勇介　
吉田隼人　　　　
入部正太朗　　
野中竜馬　　
西村大輝　　　
Low　Darren　（シンガポール）　
木村圭佑　（京都産業大学より加入）
横山航太　（篠ノ井高等学校より加入）※2014年３月卒業予定

【国内マウンテンバイクチーム】

ー■Jシリーズ王者、仏U23王者が加入し豪華な布陣となったブリヂストン・アンカー
昨年国内ジャパンシリーズ王者に輝いた斉藤亮がミヤタ・メリダから移籍。さらにフランスのU23チャンピオンJULIEN Trarieuxが加入。合計４人で国内外のレースを転戦する。

＜ブリヂストン・アンカー所属選手（計４名）＞
平野 星矢
沢田 時
斉藤 亮（ミヤタメリダより移籍）
JULIEN Trarieux（フランスアマチュアチームより移籍）

ーー■五輪を見据え若返りをはかったミヤタ・メリダバイキングチーム
２年連続シリーズチャンピオンに輝いた斉藤亮が抜けたミヤタ・メリダバイキングチームには、SPECIALIZEDより小野寺健が移籍。さらに、若手期待の松尾純が加わりオリンピックを見据えた強化をはかった。

＜ミヤタ・メリダ バイキングチーム所属選手（計３名）＞
小野寺健（SPECIALIZEDより移籍）
松尾純（バイクランチより加入）
※もう一人のメンバーは３月に発表予定