ツール・ド・リムザン最終日 新城幸也、惜しくも逆転優勝ならず

Posted on: 2013.08.24

新城の総合2連覇のかかった”ツール・ド・リムザン2013” 最終ステージ、新城は総合トップとのタイム差わずか3秒でスタートし、逆転優勝をかけチーム一丸となり戦ったが、結果あと一歩及ばず、総合2位でレースを終えた。

広報アシスタントとして現地入りしているチーム・ヨーロッパカー飯島美和氏(Miwa IIJIMA)の現地レポートをお届けする。

ーーーー■ ツール・ド・リムザン最終日・現地レポート
トップと3秒差の総合2位で迎えた最終日は、3級山岳が3回とスプリントポイントが3ヶ所、そして、最後は例年通りリモージュの周回コースでゴールする178.8km。


最前列から集中した表情でスタートする新城 photo Miwa IIJIM

新城は昨年同様、このステージでの逆転総合優勝を狙い、チームメイトのアシストを受けながら、チャンスをうかがう。しかし、序盤から総合順位を上げたい選手たちや区間優勝を狙う選手たちで形成された12人の先頭集団は最大5分の差を開き、途中のスプリントポイントでボーナスタイムを稼ぎながら、レースが進んでいく。


中盤では自らしっかり補給を受け取る新城 photo Miwa IIJIM

メイン集団はリーダーチームを中心に先頭を追うものの、思うようにタイム差を詰めることができないまま1周12kmのリモージュ市街地の周回コースに入っていく。ここで、12人の先頭集団に選手を送り込めなかったチームも積極的に前を追い始め先頭集団からも脱落する選手がでてきたことにより、いっきにタイム差が縮まる。最終周回に入った登りで逃げていた全員が吸収され、レースは振り出しに戻る。ここで新城は最後のチャンスにかけアタックをするものの、当然これには集団がすぐに反応。成功はしない。その後カウンターアタックで5名の選手が飛び出し、ゴールまで残り5km。メイン集団はけん制し合ってしまったため、このまま5人が逃げ切り、新城は総合1位のマーティン・エミンガー(IAM)と同じメイン集団の中でゴールとなり、3秒差を詰めることができず、総合2位に終えた。


チームメイトが新城を収 photo Miwa IIJIM

ゴール後の新城は無言でチームバスに戻ったが、しばらくして、報道陣の前に姿を見せ「目標だった2連覇ができなかったことが本当に悔しい。勝負どころは最後の周回だと考え、それまでチームメイトは完璧にアシストしてくれた。しかし、第一ステージで勝てずについてしまった秒差で、勝負が決まってしまい、その3秒を取り返すことができなかった。それがリムザンですから、次の課題ですね。総合2位を守ったことが最低限、出来ることはやったと言えるかな。たくさんの応援ありがとうございました。」とレースを振り返った。

新城の次のレースは、9月1日グランプリ プルエイ(ワールドツアー)の予定。

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