27日にベルギー・フランドル地方で開催された「ヘント～ウェベルヘム」。春のクラシック開幕を告げるこのレースに、ヨーロッパカーの新城幸也は腕に日の丸をあしらった特注ジャージとフロントフォークに『ガンバレ東日本！』のステッカーを貼って挑んだ。

絶好調のチームリーダー、トマ・ヴォクレールが前半から積極的の動きで見せ場をつくると、新城もレース終盤まで前方集団でゴールを目指した。しかし、各チームのスプリンターが顔を揃えた最終局面では、激しい位置取り合戦が展開。新城はここで、落車に巻き込まれまいとして失速してしまう。結局、ゴールスプリントには関わることができず、最終順位28位という結果だった。レースを終えた新城は、「位置取りがまずかった。良いところを見せられずにすいませんでした」と悔しがったが、「でも石畳区間も遅れずにこなせたし、調子は良いです！」と今シーズンの滑り出しに手応えはつかんだ様子。

次のレースは、来月１日の「ROUTE ADELIE」、同３日の「LA FLECHE D’EMERAUDE」となる。震災後の日本へ活躍のニュースを届けたいとヨーロッパでひとり奮闘を続ける新城。“優勝” の二文字で日本を元気づけてほしいところだ。

Photos by Yuzuru SUNADA