2011ツールドランカウイ 第8ステージ

今大会で最長となる156.5キロで争われた第8ステージ。途中スプリントポイントが3ヶ所、4級山岳が2ヶ所用意された細かい起伏があるコースレイアウト。この日もスプリント勝負が予想されるが、序盤からの逃げ切りの可能性も小さくはない。

この日は朝から雨、マレーシアの乾季は1〜5月といわれるのに、止む事のない激しい雨が降り続いていた。選手たちのモチベーションにも水がさされるのでは、との懸念はスタート後すぐに打ち消された。ツール・ド・ランカウィ第8ステージは、激しいアタック合戦で幕を開けたのである。

中心となったのは日本勢の宮澤崇史と福島晋一。飛び出しては、他のライダーに捕まり、またアタックを仕掛けるという状態がスタートから1時間以上続いた。この間、平均速度も48キロ超というハイペースでレースは進んでいく。

そして50キロ過ぎ、ドラパックポルシェのデヴィット・ペルがついに単独で逃げを決め、これをもって集団は沈静化する。しかし、レースが進むにつれ雨は激しさを増していった。道路が冠水し川のようになったコースを自転車の集団が通り過ぎていく。

125キロ付近、単独で70キロ以上逃げていたペルが吸収される。ゴールへと突き進むプロトンからはその後もアタックが繰り返されたが、いずれも成功せず。結局この日も勝負の行方はゴールスプリントへと持ち込まれた。雨の決戦、勝利を掴んだのはユナイテッドヘルスケアーのフォルスター。写真判定に持ち込まれる僅差での優勝だった。この日、個人総合はスプリントポイントで着実にボーナスタイムを稼いだモンサルバの手に移った。

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