BMXフリースタイルW杯第3戦でトリプル優勝 パークで中村輪夢 フラットランドで早川起生と鈴木仁菜が金
10月20日、中国・上海で開催されたUCI BMXフリースタイルワールドカップ第3戦。パーク競技で中村輪夢(22)が優勝。女子に出場した小澤美晴(14)が準優勝を果たした。
同時開催となった、フラットランドでは男子は早川起生が優勝、片桐亮が3位。女子は鈴木仁菜が優勝、清宗ゆいが準優勝、宮崎歩菜が3位で表彰台を独占した。
<以下 JCFによる大会レポート>
■男子フリースタイル・パーク
BMXフリースタイル・パーク男子は悪天候により予選、準決勝がキャンセルとなり、エントリーライダー全42名によりベストランカウントで決勝が行われた。
中村輪夢は、最終ヒート第一滑走で登場。一本目から大技「720タックノーハンドtoターンダウン」や、新技「バックフリップバースピンtoバースピンバーバックtoダブルバースピン」などを披露し87.10ptsをマークした。
その後、最終滑走で登場したパリオリンピック・ブロンズメダリストのアントニー・ジャンジャン(フランス)が、パーク全体をハイスピードでこなし「バックフリップトリプルテールウィップ」などの大技を披露、88.99ptをマークしトップに浮上した。
暫定2位で2本目のランを迎えた中村は「720ダブルバースピン」「バックフリップバースピンto バースピンバーバックtoダブルバースピン」などをメイクし、男子唯一の90pts越えとなる91.00ptsをマーク。
その中村を上回るポイントは出ず、パリオリンピック後初のワールドカップを優勝で終えた。
▷中村輪夢コメント
「Xgames、ワールドカップと2連続で表彰台に立てて嬉しく思います。オリンピックでこそ叶わなかったですが、そこに向けて頑張ってきたことが間違いではなかったと思いました。12月の世界選手権でも新技を出して、ワールドチャンピオンになれるように頑張ります。 」
【男子フリースタイル・パーク リザルト】
優勝 | 中村 輪夢(日本) | 91.00pts |
2位 | アントニー・ジャンジャン(フランス) | 88.90pts |
3位 | ニック・ブルース(アメリカ) | 86.10pts |
9位 | 松本 翔海(日本) | 75.70pts |
13位 | 溝垣 丈司(日本) | 73.03pts |
20位 | 小澤 楓(日本) | 67.46pts |
■女子フリースタイル・パーク
BMXフリースタイル・パーク女子は予選を勝ち抜いた12名で決勝が行われ、日本代表として内藤寧々・小澤美晴(14)が出場。
中でも予選を3位で通過した今大会最年少の小澤は、1本目で「バックフリップバースピン」「トラックドライバー」、2本目で「バックフリップテールウィップ」など高難易度トリックで会場を沸かせ、2本目80.30ptsをマーク。モンペリエに続き準優勝を獲得した。
▷小澤美晴コメント
「優勝を目指していましたが、準優勝になってしまいとても悔しいです。 ゲシってしまうことが多くポイントが伸びなかったので、次の大会で頑張ります。
前回のモンペリエで挑戦できなかった「バックフリップテールウィップ」に挑戦できてよかったです。12月の世界選手権では、技数を増やして頑張りたいです。 」
優勝 | スン・シベイ(中国) | 91.00pts |
2位 | 小澤 美晴(日本) | 88.90pts |
3位 | スン・ジアキ(中国) | 86.10pts |
7位 | 大池 水杜(日本) | 75.70pts |
9位 | 内藤 寧々(日本) | 73.03pts |
また男子最年少で出場した、強化育成選手の松本翔海(15)は、1本目で転倒するも2本目では「バックフリップテールウィップ to バースピン」「720バースピン」などを披露し9位と大健闘。
最年少男女の彼らは、今年度のワールドカップで大きく飛躍し、日本BMXフリースタイルの可能性を大きくした。
■フリースタイル・フラットランド
同時開催のフラットランドでは男子は早川起生が優勝、片桐亮が3位。女子は鈴木仁菜が優勝、清宗ゆいが準優勝、宮崎歩菜が3位と、表彰台を独占。
男子日本代表の片桐悠は、予選・準決勝ともに圧倒的なポイントで1位通過し決勝に進んだが、決勝ではミスが目立ち今大会での表彰台を逃した。
しかし同日行われた2024年ワールドシリーズ表彰では、2月の江の島大会・5月のフランス大会を含む総合得点で堂々の1位に輝いた。
情報・写真提供:JCF日本自転車競技連盟