新城幸也骨折か!?ワールドツアーレースの最終局面で落車

Posted on: 2013.09.02

フランス北西部、自転車の熱の高いブルターニュ地方で行われる、ワールドツアーレース”GPウエスト・フランス プルエー” 昨年に引き続き新城幸也(チームヨーロッパカー)が出場した

総合2位で終えたツール・ド・リムザンの調子を保ったまま臨んだレース、レース展開を読み、好位置で最終局面を迎えたものの、落車によりリタイア。骨折の可能性もあるという結果となってしまった。

この大会に、広報アシスタントとして現地入りしているチーム・ヨーロッパカー飯島美和氏(Miwa IIJIMA)の現地レポートをお届けする。

ーーーー■ GPウエスト・フランス プルエー・現地レポート

ツール・ド・リムザンを終えて1週間、コンディションを調整し万全の体調で臨んだワールドツアー、GPウエスト・フランス プルエー。一周27kmのアップダウンを9周するコースレイアウト。新城は何度も出場している勝手の分かっているレースだ。


スタートを待つ新城 photo Miwa IIJIMA

スタート直後、チームメイトを含む4名の逃げが容認され最大15分のタイム差が付くなどメイン集団はゆっくりと レースを進めていく。レースが動きだしたのはラスト4周、逃げている4人のペースも落ち、集団は一気に加速。差を詰め始める。チームヨーロッパカーもレースを新たな展開に持っていくために、集団からアタックを繰り返すが、新城には動きはない。

この時、チームのエースであるトマ・ヴォクレールは新城の調子の良さを確信し、「最後のスプリントに備え、脚を温存しておくように」と指示。新城はその指示通り、集団が一つになり、レースが振り出しに戻った終盤の激しいアタック合戦には参加せず、前方の好位置をキープしながらゴールに備えた。


レースをうまくすすめた新城だったが… photo Miwa IIJIMA

しかし、最終周回に入り、前から10番手ほどで下っていた新城がまさかの落車。路肩のくぼみに落ち、肩を強打。さらに背中から右手にかけて擦過傷を負い、レースをリタイアすることになってしまった。

治療を終え新城は「自分の不注意だった…すごく調子が良かっただけに、本当に残念です。肩が折れてなければ良いが…これでシーズンを終えることにはなりたくないので」と残念そうに語った。

新城は右肩にひび、又は骨折の疑いがあり、明日、専門病院で検査を行う。現在は自宅で静養中。日常生活は支障なく過ごしている。

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