ジロ・デ・イタリア第14ステージは、ヨーロッパ最恐の難峠の１つされるゾンコランの山頂をフィニッシュとする超級山岳ステージ。マリアローザの行方を左右する最重要ステージは、暫定総合トップに立つアダム・イエーツ（ミッチェルトン・スコット／イギリス）、昨年の覇者、トム・ドゥムラン（チームサンウェブ・オランダ）、そして、ここまで調子のあがらない昨年のツール・ド・フランス覇者クリストファー・フルーム（チームスカイ・イギリス）の動きに注目があつまった。

そうした中、最終局面のゾンコランの登りで勝負を仕掛けたのは、フルームだった。チームメート、プールスの強力なアシストで集団を篩にかけると、残り4.3kmで先頭にでて逃げ切りを狙う。その動きに後続からイエーツが反応して、10秒程度のタイム差でフルームを追う。

しかし、フルームの意地の走りが最後までイエーツの追撃を許さず、フルームが反撃の狼煙をあげるステージ優勝を飾った。6秒差でゴールし、タイム差を最小限におさえたイエーツがマリアローザを守り、ドゥムランが31秒イエーツからタイムを失う結果となった。

［公開期限：2018/6/19〕