トラックW杯第4戦マンチェスター開幕 スプリント北津留は5位

Posted on: 2011.02.20

自転車トラックのワールドカップ最終戦となる第4戦が現地時間18日、イギリス・マンチェスターのナショナルサイクリングセンターで開幕した。イギリスは先の北京オリンピックで、トラック競技10種目中7種目で金メダルを獲得。立役者である短距離種目の王者クリス・ホイを中心に、自転車トラック競技で世界をリードし続けている。来年7月に同国で行われるオリンピックを前に、各国は主力級の選手を送り込んできた。日本からはナショナルチーム7名と、トレードチーム「チームシクロチャンネル」の3名が出場。タイで行われたアジア選手権を終えたばかりの日本代表にとっては厳しい戦いが予想されるが、政治経済ほかあらゆるシーンで台頭著しいアジアンパワーの新しい風を、ワールドカップという世界トップの舞台にも吹かせてほしいと願わずにはいられない。3日間にわたって行われる大会の初日、日本代表の選手たちは男子スプリントと男子オムニアム、そして女子チームスプリントに出場した。

<日本選手団の顔ぶれ>
●日本ナショナルチーム
 渡邉一成
 北津留翼
 新田祐大
 雨谷一樹
 盛 一大
 加瀬加奈子
 中川諒子

●チームシクロチャンネル
 成田和也
 浅井康太
 柴﨑 淳

タイで行われたアジア選手権スプリント(14日)で金メダルを手にした北津留翼は、男子スプリントに出場。予選を勝ち進み、ベスト4進出をかけてドイツのレヴィと対戦。前日の練習では好調な様子を見せていた北津留だったが、レース中に体調不良を訴えるなど、本来の力を発揮することができなかった。09年世界選手権ケイリンチャンピオンのレヴィにストレートで敗れ、メダル争いに加わることなく5位に終わった。決勝を争ったのは、フランスのシローと、イギリスのケニー。今シーズンW杯スプリント2冠に輝くシローを相手に、ケニーが1回戦を勝利。続く2回戦ではシローが逃げ切り、勝負は3回戦へ。準決勝で王者ホイを敗ったケニーだったが、シローの爆発的なダッシュ力に合わせきれず、僅差で金メダルを逃した。その他競技の結果は以下。

<男子スプリント結果>
1位 K. シロー(フランス)
2位 J. ケニー(イギリス)
3位 C. ホイ(イギリス)
5位 北津留翼(日本)

<女子チームスプリント結果>
1位 オーストラリア 33秒017
2位 中国 33秒173
3位 フランス 33秒347
18位 日本(予選敗退)

<男子オムニアム>
 盛 一大 予選敗退

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