宮澤崇史 生体肝移植の経験を語る

2011年11月16日、長野県松本市の信州大学付属病院で、ある講演が行われた。演台に立ったのは、プロロードレーサーの宮澤崇史。大学病院に自転車選手と来れば、定めし講演の内容もトレーニング法やリハビリなど、スポーツ医学のそれを想起してしまうところだが、その実この日の話題とは「生体肝移植」に関するものだった。長野県出身の宮澤選手、実はこの病院で、実母への肝移植を行った過去を持っている。肉親の健康に関することとはいえ、将来を嘱望された若手時代にあって、選手生命との”取引”に近かったであろう決断には、逡巡もあったことだろう。宮澤選手本人がいま明かす、当時の心境と、キャリア最大の飛躍となるに違いないプロツアーへの移籍を控えた現在の想いをうかがう。

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