ガールズケイリンin松戸 2期生山原さくらがデビュー戦を制す

Posted on: 2013.05.14

5月13日、千葉県松戸競輪場でガールズケイリンの2期生デビュー戦が決勝を迎え、2期生の山原さくら(2期・20歳)が優勝を果たした。

1期生4名、2期生3名の対戦になった決勝戦。レースを作って行ったのは、優勝経験もある1期生の実力者、門脇真由美(大阪)。連日積極的な仕掛けを見せていた2期生の動きを想定していち早く動き、残り1周で主導権を握った。

「思った通りの展開になったので、良いスピードで出て行けたんですが・・・(最後に交わされ)へこみますね」と門脇。残り半周を先頭で通過し、勝利を確信しかけたとき、門脇を猛追して来たのが優勝した山原だった。

残り1周で後方6番手に置かれていた山原だが、巻き返しを計る中、前を併走していた浦部郁里(1期・千葉)と田中まい(2期・千葉)が一瞬外にふくれ、僅かにコースが空いた。「ここだ!」と思って踏み込んだという山原。これで2番手まで順位を上げると、ぐんぐんと加速。最終コーナーで先頭の門脇に並び、ゴール前の直線で抜き去った。

門脇を抜き去る山原(赤・3番車)

ナショナルチームに在籍していた事もある持ち前の脚力と勝負強さを存分に発揮したレースだった。レース後、「ホッとしました。混戦だったので、前に出て行く時にスピードが少し落ちてしまいましたが、門脇さんを追って、上手く立て直す事が出来ました。(予選2日目は)5着になってしまって申し訳ない気持ちで一杯でしたが、自分に喝を入れ、思い切って勝ちに行きました」とコメントした。

勝利者インタビューを受ける山原さくら(高知・20歳)

山原は予選1日目に白星を挙げ、人気を背負って臨んだ2日目、まさかの5着。崩れかけた気持ちも決勝に向けてしっかりと立て直して来た。2着には門脇が残り、3着には終盤混戦をかき分けて追い込んで来た森美紀(1期・岡山)が入った。

表彰の後、胴上げで同期2期生からの祝福を受けた山原。「胴上げはびっくりしました!でも本当に嬉しかったです。賞金は母に渡します。アマチュア時代、ほとんど収入が無い自分を家族が支えてくれたので、感謝の気持ちを込めて」。

2期生から胴上げの祝福を受ける山原

6月には、山原の地元、高知競輪場でガールズケイリンが初開催され、出場が決まっている。地元戦、というだけでも気合いが入るが、実は父の競輪選手、山原利秀選手(63期)との親子出場が早速叶ったメモリアルレース。「(父と)優勝できるようにがんばろう!って言ってるんですけど、父はまだのほほんとしてます(笑)」と山原。「本当に力強い走りが出来る選手になれる様にこれからも頑張ります」と最後に語った。

高知でのガールズケイリンは6月末の開催。競輪の師でもある父と親子優勝という希望が膨らむ。

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