2年後を見据えW杯で準決勝進出率向上を目指す!3月31日からフランスでシーズン開幕

Posted on: 2018.03.31

3月31日、フランス・サンカンタンで今シーズンのBMXレースワールドカップ初戦が行われ、長いシーズンオフを終えたBMXレーサーたちの2018年シーズンがいよいよ開幕する。日本ナショナルチームのA代表は2週間前から事前合宿を開始し、6月にひかえる世界選手権大会開催地であるアゼルバイジャン共和国にて練習を行い、先週23日からワールドカップ開幕戦の会場である、フランス・サンカンタンへ現地入り。B代表チームと合流して昨日までに4日間の直前練習をこなし、戦いにむけてコース攻略を行った。

※合宿の模様は、日本代表、長迫吉拓が自ら撮影・制作した動画がアップされているYoutubeチャンネルYN LENSにて視聴が可能だ。

■開幕戦は史上最大エントリー数。日本代表の活躍はいかに!
8年ぶりのワールドカップ開催となったフランスだが、今大会は過去のワールドカップ史上最大のエントリー数にのぼり、男子227名、女子50名となった。そのうち男子114名がフランスチームであり、全体の半数を越えるエントリー数を送り出せるフランスの国内競技力の高さを感じさせる。


BMXのオフシーズン中はトラック競技の日本代表として活躍する2刀流レーサー長迫吉拓

そこに立ち向かうBMX TEAM JAPAN。昨年に引き続きオフシーズンをトラック競技で過ごしてきた長迫吉拓は、短い移行期間であったため、まだ万全な状態ではないが、持ち前のバイクコントロールの高さを武器に、テクニカルな大会コースへ挑む。

「トラックシーズンを終え、BMXレースへの調整は1ヶ月ほどですが、感覚を取り戻し日に日にライディングへのキレが戻ってきているので、オフシーズンでビルドアップしたパワーとうまく組み合わせて行きたいです。今大会後はヨーロッパをベースにレースへ転戦するので、それに向けても良いシーズンスタートを切りたいと思っています。」

現在UCI個人ランキング日本人最上位をキープし、先月オーストラリアにて開催されたUCI大会でも表彰台を獲得している吉村樹希敢は、「昨年はワールドカップをはじめ、各大会で結果に繋げることができず悔しいシーズンとなりました。 オフシーズンに改善を取り組んできたスタートをはじめ、細かい修正ポイントをしっかりと抑えて、確実なステップアップが実感できるシーズンにしたいです。」と意気込みを語った。オフシーズンに取り組んだ様々な改善点が実践にてどのような結果として現れるかが注目が集まる。

▷出国直前 吉村樹希敢インタビュー

そしてUCIジュニア世界ランキング1位で迎える中井飛馬は、オフシーズンはアメリカでの2ヶ月のトレーニングを終え、今合宿では長迫、吉村とともに最終調整を行い、先輩エリートレーサーに日々揉まれてきた。「昨年は1度のみの参加でしたが、今シーズンもまたエリート勢と走れるワールドカップレースにワクワクしています!コース前半でトップ集団をキープし、後半のテクニカルセクションでもしっかりとチャンスを掴んで勝ち上がっていきたいと思います。」

▷出国直前 中井飛馬インタビュー

【日本代表出場選手(写真左から)】
中井飛馬(日本体育大学荏原高等学校)
山口大地(早稲田大学)
永禮美瑠(名古屋市立西陵高等学校)
長迫吉拓(MXインターナショナル)
吉村樹希敢(GAN Trigger)
吉井康平(フォスター電気)
松下巽(全日空商事)

2018年9月から始まる東京オリンピック国別出場枠をかけた争いを控え、日本チームにとって重要なシーズンがスタートする。過去大会同様に東京オリンピックでの開催国枠が決定し、日本の出場は確実となっているものの、そこに頼っていてはメダル獲得には決して手は届くことはないだろう。

そうした中、日本代表チームにチームの今シーズンの目標は「準決勝への進出率向上」だ。2年後のメダル獲得をしっかりと見据え、効率のよいレベルアップを狙っていく。

▷レース大会の様子は、下記ライブサイトより視聴可能
ハッシュタグ#BMXTEAMJAPANをつけて、SNSで日本自転車界一丸となって応援してみてはいかがだろうか。

第1戦:日本時間3月31日(土曜日)24:00開始予定

第2戦:日本時間4月1日(日曜日)23:30開始予定

写真・記事 三瓶将廣

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