竹谷賢二「自分好みに仕立てるカスタムの魅力〜チゼル エキスパート」

Posted on: 2018.03.23
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昨年7月より乗り始めたマイMTBである、SPECIALIZED CHISEL MEN DSW EXPERT 29チゼル エキスパート、8ヶ月乗ってきた今、自分好みを反映させてカスタムをしています。

オリンピック種目であるMTB XCOクロスカントリーに出場したり、3時間耐久レースに出場したり、様々なロケーションでのライドを楽しんでいます。XCレースや軽快にトレイルを走るニーズを最適設計でまとめあげた、最新スペックのアルミバイクなので、バッチリ楽しめています。

乗り始めた当初は完成車スペックのまま、ボトルとスペアチームなどを収納する携帯ボックスを装備したのみです。オフロードを軽快なハンドリングを楽しんで乗るだけでしたら、これでもう十分と言えます。

レース出場を考えると、順位を一つでも上げようとすると各部のスペックアップが効果的にあってきます。

昨年10月のエクステラ世界選手権(オフロードトライアスロン)で年代別3位になった時の仕様。世界一を目指したのでホイールはカーボン軽量のRoval Control SL 29 148に換装してあります。

他にライディングポジションに合わせて、ステム、ハンドル、サドル、シートピラーをサイズ交換、ノーマルよりも軽量なタイプを選んでいます。タイヤは路面グリップを得られ、低圧でクッション性を高めて乗れる幅広化、2.1→2.3サイズにしてあります。

そして今回のカスタムは各部のパーツを余すところなく徹底的に軽量化、ペダルレスなどカタログスペックの車重ならば9.1kgと表記される程度までに軽量に!!ペダルこみだと9.4kgとMTBではかなりの軽量クラスに仕上がりました。

スペシャライズドでは最高級レースグレードになるSーWORKS準拠のパーツ構成にしてあります。さしずめS-WORKSチゼルといったところでしょうか。

クランク、BB周りは500g近い重量低減がなされていますし、チェーンリングは30T→32Tとなっています。

リアトップも10Tとハイギアードになっていますが、12速化することで低速ローギアも確保。50Tとディスクローターよりも巨大なローギアとなっています。フロントシングルでワイドギアレシオは使いこなしやすく、重複するギア比もなく構造もシンプルなのでトラブルリスクを減らし、重量を減らすと良いことづくめです。

早速仕上がった、チゼル”ライトウエイト”カスタムでレースに出場してきました。

HADANO MTB Challenge 2018。結果から言いますと、エキスパートクラスで3位、このクラスは完走率が44%!!!と決して甘くはないレースでした。

コース的にめちゃくちゃ難易度が高いわけではなく、上り下り斜度が半端ない、路面がふかふかグズグズの砂利のダートメイン、ヘアピンコーナー多し、と基本的なテクニックの習熟度を試されるよう。

写真では簡単に見えるヘアピンカーブの登りも路面の砂利がフカフカなので、前輪を斜めにしてしますとあっという間に流れてスリップ、転倒します。実際にここで転ばれていた方、足をついていた方多数、むしろ登れた人の方が少ない感じかも。

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ここもドカっ、ドカっと急斜面を落ちつつ曲がる感じで乗れていた人は少ないセクション。

こういったブレーキをかける、離す、というメリハリのきいたブレーキ操作が求められるところでは、ブレーキ自体の高いストッピングパワーとコントロールし易さを両立した高性能ブレーキに換えていたことが功を奏しました。

コースのキャパに対しては出走人数に余裕があったので、淡々とマイペースで走る感じになっていたのですが、時折一緒になる人、周回遅れの人ですが皆四苦八苦していてこのレースの厳しさを追い越しながら強烈に実感しました(苦笑

こちらはトライアスロンで国内トップクラスのエイジアスリートなのですが、自分と同じチゼルエキスパートを選んでMTB初挑戦でこの難コースに挑んでいました。流石の走りで、乗り慣れてくればかなりの上達が見込めそうです。上達していくとともにチゼルもそれに合わせてカスタムしていく、そんなアドバイスもさせてらいました。

成長と共にバイクを成長させていく楽しさが、チゼルにはあります。

こん感じで、軽量化と各部の性能アップを果たしたチゼルカスタム。最高の仕上がりですがバイクの屋台骨であるフレームの素性の良さ、限界性能の高さは十二分に引き出せました。

特にフロントサスの路面追従性が上がるに合わせて、リアの挙動もより滑らかに路面をトレースするようになり、ハードなセクションでも跳ねて暴れる感じがなくなり、輪をかけて乗りやすくなりました。

この良さを多くのチゼルオーナー(日本での2018年モデルはメーカー在庫完売御礼となっています)にも味わってもらいたい!と思い、ノーマルフォークに戻してセッティングを煮詰めることで再現出来ないか検証実験に入っています。RockShox SID WC Brain

RockShox SID WC Brainは、動きの良さ、ダンピングの適度な抑え、ダンシングなどペダリング時の沈み込み抑制などを、極めて自然かつ最適バランスで仕事してくれてXCフォークとしてはイージーに速く走れるオススメのものです。

カタログスペックのRockShox Reba RL29は各部を簡単セッティングできる上、意外と軽量でして上記、SIDブレインと比較しても90g程度の重量増にとどまっています。

エアスプリング、リバウンド&コンプレションダンピングの調整は簡単に出来ます。

これらの調整機能に加えて、ボトムレストークンでのエア室調整、フォークオイルの粘度をあげるなどの玄人好みの調整も加えて、どこまでSIDブレインとフレームの乗りやすさに迫れるかセッティングを煮詰めていきたいと思います。

こういった軽くて高性能なパーツに替えるだけでなく、セッティングを煮詰めていき自分好みのチゼルに仕上げていくことも愉しみのひとつです。

段階を追ってカスタムを進行させてきて、オススメポイントはロードバイクのバージョンアップとセオリーは近い感じです。

1、ステム、サドル、ハンドル、というポジションパーツをフィッティングして替える

2、ブレーキをよりコントローラブルで強いストッピングパワーに替える

3、ホイールを軽量化

4、求めるギアレシオにフロントギア、リアスプロケを替える

5、ドライブトレインの軽量化

加えて好みのアレンジをするならば、ショートステム+ワイドハンドルにして下りコントロール性を高める、タイヤを換えて求めるグリップ性能を高める、などもMTBならではです。下りが苦手な人はドロッパーシートポストにするのはオススメですし。

自分好みに仕立てていくには格好の素材であるチゼル、多くの人がカスタムの魅力を愉しんで欲しいですね〜

AUTHOR PROFILE

竹谷 賢二 たけや けんじ/1969年生まれ 東京都出身。フルタイムワーカーとして働きながらMTBレースに参戦を続け、2000年に初めてMTB全日本選手権優勝を果たし、通算4度の全日本チャンピオンに輝く。2004年、MTBクロスカントリー日本代表としてアテネオリンピックに出場。 2009年の全日本選手権を最後にMTBプロライダーを引退。現役引退後はスペシャライズド契約アドバイザー、ポラール契約アドバイザーとして活動を開始。アスリートとしての経験を活かして各種レースやイベント、スクールに積極的に参加し、スポーツバイクの普及と発展に携わる。2012年からは、本格的にトライアスロンに参戦している。 筆者の公式ブログはこちら

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