栗村修「10年という歳月」

Posted on: 2018.02.04

本日、チーム発足10シーズン目を迎えた「宇都宮ブリッツェン」のプレゼンテーションパーティーに出席してきました。

10年という歳月は、短いような、長いような、みる尺度によっていろいろな感じ方がありますが、それでも「宇都宮ブリッツェン」というある意味でパイオニア的存在のチームにとっては、すべてが順風満帆の時間だったわけではないのは間違いありません。

3シーズン目を迎えた2011年のポスターに書かれたキャッチコピーを思い出します。

「先頭を牽くのは辛い。前例を作るのも辛い。でも、俺達ならやれる。(廣瀬GM作)」

「宇都宮ブリッツェン」というチームの基本スピリットがこのワードに凝縮されていると感じます。

チームが誕生した当初、周囲に期待感はそれなりに溢れていたものの、近しい関係者の目というのはどちらかというと「冷ややか」なものが多く、その当時に現在のチームの姿を想像できていたひとというのは殆ど皆無だったと思います。

それでも、逆境を跳ね返しながら、そして常に「楽しむ」という気持ちを忘れずに進み続けてきた結果が、いまのチームを創り出しているのは間違いありません。

「宇都宮ブリッツェン(運営会社:サイクルスポーツマネージメント社)」が現在手掛けている主な事業を改めて以下に挙げてみます。

・プロチーム運営(宇都宮ブリッツェン)
・アマチュアチーム運営(下部組織/ブラウブリッツェン)
・発掘育成チーム運営(ブリッツェンステラ)
・レース運営(ジャパンカップ/JBCF関連レース/シクロクロス/ほか)
・イベント運営(ロングライド/各種パーティー/ほか)
・社会貢献事業(自転車安全教室/介護予防事業/講話/ほか)
・グッズ製作販売
・各種指定管理者事業(サイクリングターミナル/宮サイクルステーション/ほか)
・ほか

現在の年間の売上高は約2億円に達し、そして雇用(選手以外にも約15名を雇用)も生み出しおり、企業としても立派な規模に成長しています。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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