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宮澤崇史「パフォーマンスをあげるために必要な2つの事」

Posted on: 2018.01.03
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自転車に乗り始める年齢がどんどん若くなっていてびっくりする。小学生や中学生で、既に自転車のトレーニングだけしてます!みたいな子達も多くなってきている。

だた、自分が伝えることは「自転車の上にいる時間をなるべく少なくすること」・「自転車を楽しむ事」。この2点。

サドルの上にいる時間が長くなればなるほど、選手としての伸び代はどんどんなくなって行く。

自転車という特殊な筋肉の使い方をする競技は、その強度や動きに筋肉が慣れ始めると成長をすることがどんどん困難になって行く。(もちろん、人によって刺激の入り方が変わると変化し続ける選手も中にはいる)

若くして自転車しか乗っていない筋肉の使い方をしていると、年をとってU23くらいから急に成長が難しくなったりする。これは、先日石上選手と話したときに感じた事だ。

データで見れる時代がきて早20年、心拍数やパワーメーターは既に高校生でも当たり前に使っている。トレーニングバイブルがあり、パワーメーターを使ったコーチングが溢れている。

みんなが目指すものは、「速く走る・レースに勝つ」が目標だ。
速く走るっていうのはどんな事か考えてみる。

<強い>
・数値化できるもの(パワーメーターで数値化してトレーニング)
・量的、質的なもの(TSS、TSB、CTL見ながらトレーニング考えて)
・技術・アイテム(フレーム・ホイール選んで)

これがあると速く走れると思っている人がとても多い
速く走るためには必要な要素だと思うし、あって良いものだと思う。

でも強い=速いかな?

ここに足りないものって「楽しむ」ということがないんじゃないかな〜と。

<楽しむ>
・メンタル状態(不安と恐怖)・人との関係(対人)・信じられる物の有無・自分との関係(内部)があって、初めて速く走れるに強いが繋がるんじゃないだろうか。

強い x 楽しい = 速く走れる(パフォーマンス)

私が走っていたときの事を思い出しても、毎日が楽しくてしょうがなかった。レースに行っても調子が良くて良くて仕方がなかった。それは、毎日自分の体と対話して何が今日必要なのか、レースから逆算してそれは間に合うのか。そんなことばかり考えながら24時間生きてきた。

できればそんな事を話せる友達が近くにいることはとても良い事だ。お互いに客観的に相手を評価できるし、ヒントがたくさん転がっている。

上がいなくなれば次の世代がどうしたって前に出てくる。

速くなることって、意外と頭でっかちにならないで、毎日毎日、起きるのが楽しみで、トレーニングに行くのが楽しくて、ダンシングすることが楽しくて、歯を食いしばってメニューやるのが楽しくて、レースが楽しくて。

そんな当たり前なことができている選手があまり居ない事って勿体無いよね。

2018年、みなさんが楽しくて強くなって行く姿を見たいと思います。それが、世界への近道だと最近本当に信じてます。

AUTHOR PROFILE

宮澤 崇史 みやざわ たかし/1978年生まれ。イタリア在住自転車プロロードレーサー。高校生でシクロクロス世界選手権に出場、卒業後イタリアのチームに所属。しかし2001年、母に肝臓の一部を生体移植で提供し手術のハンディもあり戦力外通告を受ける。再びアマチュア選手としてフランスで活動し実績を重ね 2007年アジアチャンピオン、2008年北京オリンピック出場、2010年全日本チャンピオンになる。2012・2013年はカテゴリの最も高いUCIプロチームに所属。2014年のジャパンカップで現役を引退。 筆者の公式ブログはこちら

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