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腰山雅大「自転車を操る感覚」

Posted on: 2017.10.17
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中国シクロクロス 広島ステージに参加してきました。先週の茨城からまた遠方でのレースですが、シーズン早めのこの時期ならでは「自転車を操る感覚」に着目してレースを進めてみました。

まずシクロクロスを走る上で僕らの身体がどんな風に機能しているのかざっくり分解してみます。例えばコーナーを1つ曲がるにもしても、、、

① 状況把握
② 脳内イメージから事例を取り出す
③ 作業を決定し司令を出す
④ 身体を動かす

シクロクロスに限らずありとあらゆる競技(それこそ野球から、将棋に至るまで)において、この作業が繰り返されています。但し競技によって①〜④に費やす時間が全く異なります。

例えば野球のピッチャーなら、投球する前に①と②でじっくり時間を使い、③〜④に至ります。それがバッターになれば①〜③までがコンマ数秒、即座に④に移るでしょう。

シクロクロスでもこの①〜④までのスピードが速く、更にレース中60分間はひっきりなしに繰り返されます。ほぼ無意識でも①〜③が行えるレベルにならないと事が進まない訳です。

つまり「脳内イメージ」がどう展開されているかが重要に思います。ほとんどの人は、筋力や技術的には一定のレベルに到達しているものの、そのコーナーを正しく曲がる脳内イメージが無いから非効率な動きをとってしまうと考えています。

「脳内イメージ」とは、こういうものです。

初めて自転車に補助輪無しで乗れたあの日、必死でペダリングを繰り返し自転車を操る方法を脳内に焼き付けました。子供であれ、自転車のハンドルを切ったりペダルを漕いだりする筋力&技術はあります。

無いのは単純に「自転車を補助輪無しで乗るイメージ」のみ。それさえ手に入れれば自由に自転車で走り回ることが出来る訳です。大事なことなのでもう一回言いますが補助輪無しで乗れる前から「筋力&技術」は既にあります。

で、今改めてそんなことを意識せずとも自転車を軽快に走らせることが出来ますし、反復練習の賜物と言えます。

そして「自転車を補助輪無しで乗る」〜「シクロクロスで速くコーナーを曲がる」ことは繋がっています。”僕は技術が無いからシクロクロス遅いねん” は間違っていて、ただただ速く走らせるイメージを持ち合わせていた無いだけで、技術や筋力体力は既に備わっている可能性が高い、ということです。

自慢じゃありませんが僕は同じカテゴリー走ってる人たちと比べてパワー低いと思いますし、なんだったらSSCXにしてまで十字架を背負っている訳ですが、それでもそれなりの位置で走れてしまうのは、この「脳内イメージ」を大事にしているから、です。

シクロクロスの脳内マップも色々あって、「この路面状況だとこのタイヤはこのぐらいグリップする」とか「砂場に入ったらリア荷重だ」とか「この路面状況なら押すより担いだ方が速い」などなど・・・。

今回は、僕が持ち合わせていたはずの脳内イメージをちゃんと必要に応じて取り出せているか、もしくは暫くシクロクロスを走っていなかったことで、脳内イメージが崩れてい無いかの確認をした、という話でした。

幸い広島のコースは、凹凸・キャンバー・泥・コーナリング、非常にバリエーションに富んでいて、答え合わせには最適。序盤は飛び出してしまい2位で1周目を終えるのですが、徐々に定位置に戻って確認作業でした(これも脳内イメージが壊れているいい判例で、自分の持ち合わせている体力のイメージに対して現実がかけ離れている=ペース配分が狂ってる訳です、はい)

特に泥の轍はどれが最適なラインなのか悩ましく、他の選手とあえて違うラインを走って最速ラインを探ってみたり、タイヤのグリップを探るのも楽しみの1つでした。

また以前のAll-City Cycles Fun Meetingでお会いしていた方々や、地方に出向いて仲良くしていただいた方とも再会し、コース結構広いんですがずっと声援が止むことなく(名前呼んで応援してもらえるのはメチャクチャ励みになります)物凄く良い印象な、広島でした。

一週空いて次は関西クロス初戦・りんくう。今シーズン、どうなっていくか楽しみです。

Photo : Kasukabe Vision FILMz & Yuki Onari

大会名: 中国シクロクロス第1戦JCX第2戦 広島中央森林公園
開催日: 2017年10月15日
開催場所:広島県三原市 広島中央森林公園
気温:  14℃
リザルト: C-1 15位/43%
路面状況: マッド
使用機材:All-City Cycles “Natureboy853”(http://allcitycycles.com
ギア比: 38×19=2.0
タイヤ: Panaracer“Gravel King Mud”33c/F1.5bar R1.5bar(https://panaracer.co.jp
リム:  H PLUS SON“THE HYDRA”28H (http://hplusson.com
ウェア: WAVE ONE“デュアルスーツ”(http://www.wave-one.com
心拍数: Max189bpm

AUTHOR PROFILE

腰山雅大 こしやま まさひろ/1986年4月10日生まれ。兵庫県出身。 '00年、BMXと出会う。競技を続ける傍ら、BMX専門誌への寄稿、コンテストでのジャッジ、MC、競技大会の主催など、マルチに活動をする。'14年にシクロクロスを始める。変速機のないシングルスピードの車両(SSCX)で参戦を続け、現在カテゴリー1を走る。'15年からアメリカ、ミネアポリスの自転車ブランド “All-City Cycles” のライダーとして活動をする。趣味はコーヒー。 ◆筆者の公式ブログはこちら ◆筆者のInstagramはこちら

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