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2016年度DHシリーズ最終戦 宮崎県法華嶽大会は井手川直樹が制し2年連続シリーズ王者に輝く

Posted on: 2017.02.10
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1月29日、MTBダウンヒル競技の国内シリーズ戦「ダウンヒルシリーズ」の2016年度最終戦が宮崎県法華嶽公園で行われ、井手川直樹(AKI FACTORY/STRIDER)がプロクラスを制し、今シーズン3勝目をあげ、昨年に続き年間シリーズ王者に輝いた。


タイムドセッション、本戦ともにトップタイムで優勝した井手川直樹

2016年度のDOWNHILL SERIESも最終戦は宮崎県法華嶽(ほけだけ)公園。昨年からシリーズに加わったこの会場に、今年も北は北海道、南は鹿児島から大勢のライダーが集まった。(北海道からはなんと4人もの参加!)

ほとんど雪の降らない、ここ法華嶽公園には、日本一の長さと美しさを誇るグラススキーゲレンデがある。そのためのリフトに、ライダーが自転車を抱えるようにして乗る法華嶽スタイルはこの会場の目玉でもある。

リフト降り場からすぐの場所をスタートとして、今年のコース全長は約720m、高低差113m。漕ぎセクション、急な斜度の木の根&ロックセクション「奈落」をはじめとした法華嶽名物のセクションは残しつつも、昨年よりも細かいコーナーが減ったハイスピードなコース設定となった。

ジャンプやバーム、コーナーが続く観戦ポイントとなるゲレンデエリアには緋寒桜が咲き誇り、日本中から集まったライダーたちの南国気分を盛り立ててくれる。フィニッシュ直前のジャンプセクションには、昨年の熊本地震の被災地へエールを送る「がんばろや!熊本」の看板が設置された。


山頂のスタートエリア。スタート後、まずは漕ぎセクション

土曜日は晴れ。強風だった昨年に比べて気温も高く、1月とは思えないポカポカ陽気。昨年に引き続き、メーカーブースやショップブースが並ぶブースエリアには地元・国富町役場のブースも出展され、地元のお店で作られたお弁当や、名産のお漬物や豆乳プリン、にゃんどら(猫の顔をしたどら焼き)などが販売され、お昼休憩の時間にはライダーたちが列を作った。

土曜日のタイムドセッションは井手川直樹(AKI FACTORY/STRIDER)が1分20秒887で断トツの1位。2位は2秒642差の1分23秒529で浦上太郎(TransitionAirlines/Cleat)、3位には、第5戦から第7戦までをエリートクラスで3連勝し、DOWNHILL SERIES3年目にして初のPROクラスへの特別昇格となった田丸裕(Acciarpone Bikes/Scott)が入った。タイムは1分24秒593。


エリートクラス3連勝でプロクラスへ特別昇格、初のプロクラス参戦となった田丸裕

タイムドセッション後にはDOWNHILL SERIES恒例のPROライダーによる参加者交流企画としてコースウォークが開催された。今回の講師である井手川選手と阿藤選手らPROライダーの技を盗もうとタイムドセッションに参加したほとんどのライダーが参加。コースウォークが終了したあとも、個人的にアドバイスを受けるライダーの姿も。これぞ、DOWNHILL SERIES ならではの光景である。

日曜日は朝から曇り空。気温は高いが、太陽がないとやはり肌寒い。予報は夕方からだった雨が早まり、試走の途中からは本格的な雨模様となった。シングルトラックの続くコース前半は影響をさほど受けなかったものの、後半のゲレンデ区間では刻々と変わる路面コンディションに参加者は苦戦している様子。

PROライダーたちも、タイヤの選択に悩んでいた。本戦が始まる13時。雨は上がったかに思えたが、エリート男子クラスが終わると同時に再び本降りに。おかげで、フィニッシュ直前のキャンバーはツルツル。スポーツクラス、エキスパートクラスでは次から次にライダーが転倒、コースアウトし、観客は大盛り上がり。

エリート女子クラスでは、前日のタイムドセッションで2位に4秒の差をつけていた富田敬子(Acciarponebikes)がキャンバーセクションをクリアした直後に前転して優勝を逃したりと、降ったりやんだりを繰り返す気分屋な天候のおかげで、各クラスで「予想通り」ではない、「これぞレース」といった波乱の結果となった。

PROクラスでは、タイムドセッションに続いて井手川直樹が1分22秒464のタイムで優勝。2017年モデルのPROCESS153DLを駆る初レースを好感触で終えた。同時に、DOWNHILL SERIES2016 のシリーズチャンピオンも獲得。


2016シーズン総合王者は井手川直樹が輝いた

表彰台では、「今年のDOWNHILL SERIESの最終戦をこのような素晴らしい結果で終えることができ、2017年のシーズンの始まりを優勝で飾ることができてよかったです。長く続けていたらいいことがあります。継続は力なりです!」と、表彰式を一番前で見ていたキッズライダーたちに向けてエールを送った。

レースにはマッドタイヤを選択した井手川。実はギリギリまで晴れ予報だった日曜日。日曜夜からの雨予報が早まって結果的にウエットコンディションでのレースとなったが、どのようなコンディションにも対応できる装備を準備しておく事が勝負の大切な要素だと改めて思わされた。2位は浦上太郎の1分22秒951、3位は阿藤寛(Acciarpone bikes)の1分25秒828となった。


地元九州開催で燃える浦上太郎は僅かに届かず2位

エリートクラスでは静岡県からエントリーの浜地尚(DELSOL/Cleat)が「本村貴之選手(2位だった九州屈指のライダー)にだけは負けたくなかった!」と初優勝。エキスパートクラスではベテラン田上幸一(nu style/junktrail)が雨の路面を攻略し、2位に3秒の差をつけて優勝。

スポーツ男子クラスでは、前戦まで3位、2位、8位となかなか優勝に手が届かなかった千同慎也(アドヴァンス/P.G)が念願の優勝。ファーストタイマークラスでは、DHを始めてまだ1年も経っていない高校生、横山純聖(ちゅう吉福山DH部)が優勝した。


「奈落」セクションに飛び込む相良一茶(VAN-QUISH)。レース経験を積んでどんどん速くなる注目の1人


女の戦いを制したのは北海道からやってきた渡邉織枝(札幌かえる庭園)。「北海道でぜひダウンヒルシリーズ開催を!」と運営サイドに強烈なアピールを決めた。


地元ローカルの野間葵至(チームホケダケ DELSOL)は実力派が揃うエリートクラスに参戦

今年も会場に国富町のブースが出展されたように、この法華嶽大会では町役場の協力が大きい。ライダー全員には参加賞として地元の「くにとみmagazine」や名産の千切り大根、柿ジャムなどが配られた。

それ以前にも、町のいたるところにポスターが貼られ、ケーブルテレビでは大会の開催告知CMが流れ、レース当日は雨にも関わらず、コース脇には多くの地元の方達からの応援が飛んだ。

ローカルライダー、参加者、行政が作り上げる法華嶽大会。回数を重ねるごとにどんな進化を遂げていくのか、主催側にとっても楽しみな会場である。DOWNHILL SERIES2017 のスケジュールは間も無く発表される。

【2016年シリーズチャンピオン】
PROクラス:井手川直樹(AKI FACTORY/STRIDER)
エリート男子クラス:田中将之(FOGbikes/チキン☆ヒーローズ)
エリート女子:富田敬子(Acciarpone bikes)
エキスパート男子クラス:郷丸勝範(ちゅう吉福山DH 部)
スポーツ男子クラス:藤本裕貴(Try-J/26ism)
ファーストタイマー男子クラス:オオサクロドリゴ
XC BIKE クラス:秋山忍(teamWAVE)


ファーストタイマー男子クラス表彰式

スポール男子クラス表彰式

エキスパートクラス表彰式

エリート女子クラス表彰式

エリート男子クラス表彰式

PROクラス表彰式

記事/写真 DOWNHILL SERIESE /Hiroyuki Nakagawa

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